平成以降国内最大の規模となった岩手県大船渡市の山林火災で被災したアワビの養殖会社が、10月30日、一般消費者向けの出荷を再開させました。
大船渡市三陸町綾里で、アワビの陸上養殖を行っている元正榮北日本水産は、30日、2025年2月の山林火災以降、1年8カ月ぶりに一般向けの出荷を再開させました。
古川翔太専務
「感慨深いですね。やっとここまで来られた」
2025年2月に発生し、平成以降国内最大の3370haが焼失した大船渡市の山林火災。
北日本水産では火災による停電で酸欠状態となった250万個のアワビが死に、被害額は約5億円に上りました。
出荷の停止を余儀なくされましたが、生後5か月の小さなアワビ約30万個が奇跡的に生き残り、このうち約3000個が1年8カ月を経て食用に適したサイズに成長。市のふるさと納税の返礼品として、出荷可能となりました。
返礼品は6個入りの冷凍アワビで、30日はスタッフが約100セットを一つ一つ丁寧に梱包しました。
現時点で一般向けの出荷はふるさと納税の返礼品に限られていますが、北日本水産では2027年12月末までに火災の前と同じ出荷体制に戻したいとしています。
古川翔太専務
「一般のお客さまにアワビを出せない状況が続いていたので、まずは第一歩まで来られてうれしい。来年の復活までしっかり会社を持たせるのが一番の思い」
一方、他の養殖施設に向けた稚貝の出荷は2026年5月から再開していて、その出荷量は火災前の水準に回復しているということです。
