列島に雪を降らせた寒気は、猛烈な風も運んできました。
28日午前10時前の東京・お台場では、かなりの強風が吹いていて踏ん張っていないと体が流されてしまいそうなほどの強さでした。
東京・お台場に朝から吹き荒れた強い風で、髪は真横になびき、服もあおられっぱなしの様子や、飛ばされないようにポールにつかまる人の姿が見られました。
集団からは「きゃー」と度々、悲鳴が上がりました。
観光に来ていた親子は「(風)すごい。電車も動かなくてびっくり」「ふきとばされちゃう」と話しました。
都心では明け方、最大瞬間風速16.9メートルの強い風を観測。
気象庁は、東京地方で“冬の訪れ”を告げる木枯らし1号が吹いたと発表しました。
2025年より6日早く10月に吹いたのは9年ぶりです。
この強風が東京都内の通勤ラッシュを直撃し、JR大井町駅では28日朝、多くの人が立ち往生していました。
この大混乱の原因となったのが、JR田端駅から上中里駅に向かう線路沿いの木が倒れ、架線に接触。
首都圏の大動脈・JR京浜東北線が全線で午前7時過ぎにストップしました。
倒木の現場では、作業員が線路の上で木々を集め、集めた木々を袋に詰めて運び出していく様子が見られました。
線路沿いに並ぶ木の一部が強風で倒れたとみられ、作業員が撤去作業に追われていました。
人の背丈を超える高さの木を運び出す様子も。
京浜東北線は午前9時過ぎに運転を再開。
JR東日本によりますと、約10万5000人に影響が及んだといいます。
通勤客:
いつもなら8時ぐらいに着くけど、今この時間(9時45分)。2時間弱(遅れた)。イレギュラーだからしょうがない。
強い風は観光地の東京・原宿でも吹きました。
観光客は「セットしてきたけど、ぐちゃぐちゃになっちゃった。この子もけっこう風で…飛ばされるので、(髪を)結んで飛ばないように」と話し、子供を心配する様子が見られました。
さらに東京・足立区では、28日午後2時ごろに火事が発生しました。
真っ赤な炎が強風にあおられ、何かがはじけるような音がする中、燃え盛る炎に懸命な消火活動が行われました。
撮影者によりますと、煙に気づいた直後、強風により建物はあっという間に炎に包まれたといいます。
この火事で、火元の住宅にいた女性が火を消そうとした際に左足をやけどしましたが、命に別条はないということです。
警視庁などが詳しい出火原因を調べています。
強風は北日本の日本海側を中心に列島の広い範囲で吹き荒れました。
北海道・えりも岬では42.3メートルの暴風を観測。
北海道・留萌市では風にあおられた77歳の女性が転倒してけがをしました。
また、北海道・伊達市の工事現場でも強風による事故が発生。
クレーンにつり下げられていた鉄の束が強風にあおられ、作業員の高齢男性を直撃し、男性は意識不明の状態で病院に運ばれています。
さらに北海道・小樽市では午後2時半ごろ、車庫が崩落し、男性2人が下敷きになり消防により救出されました。
消防は、強風の影響で車庫が崩落した可能性があるとみて調べています。
風のピークは28日までですが、29日朝は関東から西の地域で今シーズン1番の冷え込みとなる見通し。
体調管理に十分注意してください。
