秋が深まり冬の足音が近づくなか、様々な分野で「経営の悩み」も深まっている。キーワードは「止まらない高騰」そして「壁の影響」だ。
■値上げで消耗品の経費膨らむ
物価高のなかで「減らせない経費」の問題はここにも…福島県郡山市の特別養護老人ホームイル・ヴィラージュでは、紙おむつやゴム手袋など消耗品の値上げが相次ぎ、経費が去年の1.4倍ほどに膨らんでいるという。
■補助金終了で電気料金が値上がりへ
さらに、これからの季節への不安も。東北電力管内での11月請求分の電気料金は、国の補助金が終了することなどを背景に平均的な家庭で初の9千円台となった。
特別養護老人ホームイル・ヴィラージュの間山ゆかり施設長は「これから冬に向けて暖房ですとか、そういったもの全てエアコンを使用しているので、その辺で(電気代が)また上がってくるのかなと心配はしています」と話す。
■壁撤廃で働き手の確保に不安
また、この施設でもう一つの悩みが「シフト」。10月からパートなどの短時間労働者に社会保険の加入義務が発生するいわゆる「年収106万円の壁」の撤廃がはじまり、規模が小さいこの施設では1年後から導入する。
保険料負担によって手取りが減らないようにする「働き控え」も懸念される一方、施設では食事や入浴など一定の人手が欠かせない業務も多く不安の種となっている。
間山施設長は「(扶養内で働くには)業務に就く時間が減るということで、シフトの方がですね、ただでさえ看護業界人が少ないものですから。どうしてもマンパワーが必要なので、社会保険、厚生年金にはいるメリットもありますというところで、説明をしながら対応していきたいと思っています」と話す。
季節とともに深まる悩み…政府は来年1月から冬の電気・ガス代の補助も検討しているが、エネルギーの節約やお得な食材選びなど家計を見直す必要もありそうだ。
