秋が深まり冬の足音が近づくなか、様々な分野で「経営の悩み」も深まっている。キーワードは「止まらない高騰」だ。
■もやしに異変
「はい、ラーメン多めですね、ヤサイ多め」
もやしタワーにたっぷりのニンニクと背脂。学生にも大人気の郡山市のラーメン店「バカ増しの里ジャンクラーメンじおん」。
看板メニューに欠かせない「もやし」は、1日だけで20キロから30キロを消費。しかし今、異変が起きているという。
伊藤店長は「もやしがなかなか生産者が減っているということで(手に)入りにくくなっているのと、値段もやっぱり1割2割上がってますね」という。
■もやし生産者が激減
もやし生産者協会によると、もやしの価格は最近じわりと上昇しているが、それでもピークと比べるとかなり低い状況…原材料費の高騰を価格に転嫁しづらいという「物価の優等生」ならではの難しさがあり、戦後は約1000いた生産者も86にまで減少してしまった。
■物価高が追い打ち
さらに追い打ちをかける近年の物価高…この店がオープンした10年ほど前と比べると麺の価格は3割増し、チャーシューに使う輸入豚肉は1.7倍、キャベツは2倍にまで膨れ上がっているという。値上げも物価高に追いつかず、今はラーメン一杯の利益を1割ほどにしてギリギリの状態で経営している。
伊藤店長は「(売上)かなり厳しい状況になってます。店名が表にも掲げてあると思うんですけど「バカ増し」という名前をつけてしまったので、なかなか量も減らせないです。ちょっと色々悩んでます」と苦しい胸の内を明かした。
