神奈川県藤沢市の小田急江ノ島線で、線路内を走行していた乗用車に列車が衝突し、車を運転していた80代の女性が死亡した。車は踏切から線路に進入した後、約200メートルにわたって線路上を走行していたとみられている。警察が線路に進入した経緯などを調べている。
防カメが捉えた一部始終 線路上で停車後に追突
27日午後10時半前、神奈川・藤沢市の小田急江ノ島線で、線路に進入した車が列車と衝突し、車を運転していた80代の女性が亡くなった。
事故が起きた現場近くに設置されている防犯カメラが捉えた映像では、砂利の上を何かが走るような音に続いて、画面右から車が、左からは列車が走ってくる。

車が走っていたのは道路ではなく、なんと線路の上だった。
車は列車とすれ違った直後に停車し、ハザードランプをつけた。
しかし約20秒後、後ろから走ってきた列車に追突された。

広瀬修一キャスター:
防犯カメラ映像によりますと、事故にあった車は、ちょうどこのあたりで、対向する電車とすれ違い、危険を感じたためか止まってハザードをたいていましたが、後ろから来た電車に追突され、事故に遭いました。

近隣住民は、事故当時の様子について「いきなりドンという音がして、何かを引きずるようなガチャガチャ!って音がした」「車掌さんが車内電話みたいなので『車が壊れて』って叫んでいた。『車が電車の下敷きになっている』とか、とても大きな声で言っていた」と話した。

近隣の住民が発生から約30分後に撮影した現場の様子を見ると、停車している列車の前方に大勢の人が集まっている。
少し離れた場所にはストレッチャーが用意されていた。
撮影者は「運転士さんが降りてきて、下を懐中電灯で照らして何か挟まっていないか調べていた」と当時の様子を語った。

車は列車の下に入り込んでいて、原形をとどめないほど大破していた。
踏切から進入し線路を約200メートル走行か
現場は六会日大前駅から藤沢駅方面へ向かう下り線の線路。
なぜ乗用車は線路に進入したのだろうか。

広瀬修一キャスター:
今まさに目の前にあるこの踏切が車が誤って線路に入っていった箇所なんですが、遮断機が上がったすぐあとに車は誤ってここを左折して、線路に進入していったということです。
乗用車が線路に進入したのは、現場の約200メートル手前にある踏切。

乗用車は踏切に入ったあと線路内で左折し、手前にある下り線の線路の上を走り続けた。
そして、後ろから来た下り列車に追突された。

事故の一部始終を捉えた防犯カメラの映像を改めて見てみると、乗用車は線路内で上り列車とすれ違ってから停車し、危険を知らせるハザードランプを点滅させていた。

追突した列車は藤沢駅行きの各駅停車で、乗っていた乗客・乗員にけがはなく、乗客は列車を降り、線路沿いを歩いて移動したということだ。
近隣住民は「列車から人が降りてきて線路沿いを歩いて、クモの子を散らすように歩いてた」と話した。

事故後、小田急江ノ島線は長後駅と藤沢駅の間で運転を見合わせていたが、28日の始発から運転を再開した。

今回の事故について小田急電鉄は、「不通区間が生じ、お客様へご迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げます」とコメントしている。
(「イット!」10月28日放送より)

