10月20日、朝からしとしとと雨が降った福島県双葉町。
収穫作業が行われていたのはブロッコリーだ。震災と原発事故後、一時は全町避難を余儀なくされた双葉町、2022年に中心部などの避難指示が解除され、町に進出した企業によって、2024年からブロッコリーをはじめとする露地野菜の栽培がはじまった。
福島市出身の黒津今日子さんも、町に移り住んで地域の復興や畑の歩みを見守ってきたが、今年はうれしい変化ばかりではなかったようだ。
8月下旬に苗を植えたあと、降り続いた雨。双葉町の隣の浪江町では、8月の降水量が2025年の2倍を超え、9月に至っては5倍に迫る勢いだった。
畑でも一部が水浸しとなり、苗の根が腐ってしまうなどした影響で、植えたうちの約3割は収穫が見込めない状況だという。
それでも、残ったブロッコリーの出来は上々。復興に向かう町とともに前向きに歩みを進める。
黒津さんは「人間の力では、どうにもできないところが今年はあった。スーパー行ってブロッコリーの値段を見ると高い。でもその裏には農家の努力もあるので、少々高いけど、双葉町産を見かけたら手に取っていただけたらうれしい」と話した。
