教員のなり手不足が深刻な課題となっている高知県。小学校では、過去5年間で教員採用試験の合格者のうち約5割から7割が採用を辞退している。
こうした状況を受け、県教育委員会は合格者の不安を解消し、高知で教職に就いてもらうための取り組みとして、現役教師と採用予定者によるオンライン交流会を初めて実施した。
先輩教師から“リアル”なアドバイス
交流会には、小・中・高校などの来年度採用予定者66人が参加。県外出身の小学校教師4人と対話した。
赴任先での暮らしに直結するアドバイスとして林陽先生は「高知県、車がないとやっていけない所も多いと思うので、今の時期から車の免許を取っておいたほうが絶対いい」とアドバイスを送る。
社会人として新たな一歩を踏み出す教師の卵たちへ、玉木直和先生は心構えを語る。
「どの仕事についても最初のうちは絶対大変だし、乗り越えるとしたら、人に話を聞いてもらって気持ちを切り替えて、切り替えられなかったら、なんか楽しいことを考えて」
参加者からの率直な質問
対話が進むにつれ、採用予定者たちからは率直な疑問や悩みが投げかけられた。
「同期の方とか先輩と、どうやって仲良くなっていくのかなっていうのは…」
玉木先生は自身の経験を交え、「小学校とか中学校で友達をつくるのと一緒です。自己紹介して、共通の趣味かなんかを探して、仕事の話して飲みに行って、仲良くなる」と、気さくに答えた。
同席した今城教育長も「高知らしい」と笑い、和やかな雰囲気に。
グループに分かれた交流の時間では「高知の子どもはどんな感じ?」「よさこい祭りに参加する先生はいる?」といった質問が飛び交い、参加者たちはリラックスした表情で会話を楽しんでいた。
採用予定者からは「実際こんなことに苦労してるよとか(話を聞いて)、充実した交流になった。もっといろんな方とお話したいなと思ったのが一番の感想」といった声が聞かれた。
不安の解消と定着に向けて
今城教育長は「高知県で教員として生活していくことについての不安な面とか、楽しみになっていることなどを伝えるチャンスは今まであまりなかった。不安の解消につながったのではないかなと、みなさんの表情を見ていて思いました」と、取り組みの手応えを語る。
県教育委員会は「今後もこうした取り組みを続けて採用者の確保につなげたい」としており、教師を志す若者が安心して高知で仕事に就ける体制づくりを目指すとしている。

