高知県教育委員会は、来年春に採用する公立学校の教師の合格者数を発表した。
小学校の合格者は採用予定数の2倍以上。全国的な人材不足の中、自治体間での教師の奪い合いが背景にあると考えられている。
採用予定数の2倍超を合格に
教師の採用試験は2026年5月から8月にかけて実施された。県教委によると、小・中・高校や特別支援学校など、全ての公立学校教師を合わせた合格者数は382人だ。
このうち小学校教師の合格者は採用予定数の100人に対して221人。
2倍以上の合格者を出す背景には、全国の自治体間で小学校教師を巡る激しい奪い合いが繰り広げられていることがある。
県教委もさまざまな人材確保策を進めてきた。
高知のほか、大阪にも会場を設けて1次試験を実施。2025年からは高知県を就職先の第一志望にする大学3年生を対象にした試験も導入している。
6~7割が合格辞退
しかし、2025年の採用試験では、130人の予定数に対して260人に合格を出したものの、その後6割から7割が辞退した。
県外出身者が地元の採用試験にも合格したため、高知を辞退したとみられている。合格しても実際に赴任してもらえなければ、教師不足の解消にはつながらない。
県教委は対策として、合格者を対象にしたオンライン交流会を企画し、10月に初めて実施することを決めた。
担当者は、定期的に合格者と連絡を取り合うことで不安の解消を図り、高知での就職へつなげていきたいとしている。

