眞子さまと小室圭さんの結婚を認められた秋篠宮さま。
憲法の条文に触れたほか、「結婚と婚約は違う」と述べられた、その真意は何だったのだろうか?

「結婚を認める」と明言をされるも、「結婚と婚約は違う」

11月30日、55歳の誕生日を迎えられた秋篠宮さまは、事前に行われた記者会見で、長女・眞子さまの結婚についてこう述べられた。

秋篠宮さま:
結婚することを認めるということです。これは憲法にも結婚は両性の合意のみに基づいてというのがあります。

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婚姻の自由を定めた憲法の条文を挙げて「結婚を認める」と明言された秋篠宮さま。

眞子さまは2017年、大学の同級生だった小室圭さんとの婚約が内定したが、小室さんの母親に金銭問題などが報じられる中、結婚に関する行事は延期された。

11月13日、眞子さまは「生きていくために必要な選択」などと記した文書を発表し、小室さんとの結婚への強い意志を示された。

2018年の会見で「多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ納采の儀を行うことはできない」と指摘された秋篠宮さま。

今回その発言について問われると…

秋篠宮さま:
決して多くの人が納得し、喜んでくれている状況ではないというふうに思っています。そのことは娘も恐らく、同じ気持ちを持っていると考えております。

その上で「結婚と婚約は違う」とも述べられた。

「納采の儀」への道はまだ険しい?

秋篠宮家を長年取材してきた江森敬治さんはこう推察する。

江森敬治氏:
苦悩している。揺れている気持ち。親心といいますか…結婚後の生活もどうなるかまだ具体的な話もまだ出ていませんし、「はい分かりました」ということには、なかなかならないのではないか。大きな問題としては、婚約にあたる「納采の儀」があり、これをクリアするにはそれなりの条件が必要。

秋篠宮さまは、「納采の儀」を行うには問題解決や経緯説明などの対応が必要との考えを示されている。

今後について、フジテレビの宮内庁担当宮崎記者は…

フジテレビ社会部 宮内庁担当 宮崎千歳記者:
(秋篠宮さまは)「納采の儀」が行えない状況にならないことを強く望んでいらっしゃる。小室さんはアメリカに留学中で問題を解決したり、どういう経緯だったのか説明するという段階には至っていないと考えられる。具体的なことを決めたり見通したりすることが、今はまだ難しい状況だと思う。

弁護士資格の取得を目指し、2021年7月にアメリカで試験を受けるとみられる小室さん。その結果も、お二人の今後に影響する可能性がありそうだ。

皇室行事である納采の儀へは時間がかかるだろう

榎並大二郎キャスター:
今回公開されたご一家の集合写真では、ご一家が微笑みながら寄り添われている姿が印象的です。この写真が撮影されたのは11月14日。そして眞子さまが結婚へのお気持ちについて公表されたのが13日ですから、そのすぐ翌日に撮影されたものなのです。

宮内庁担当の宮崎記者によると「お気持ち表明という1つの山を越えて、家族で共に歩んでいこう」といった思いが、この写真に表れているのではないかということです。

加藤綾子キャスター:
これまで眞子さまのまっすぐな思いはとても伝わってきていましたし、小室さんと離れていらっしゃっても気持ちが変わらない、芯の強さというのも、とても伝わる数年だったので、そういったお姿をそばで見守り続けてきた秋篠宮さまも、父として娘の幸せを願う気持ちに変わられたのかなというような印象を受けました。

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
1人父親として娘の幸せを願わない親はいませんよね。ただ憲法の話にまで言及されて、憲法で認められていることではあるけれども、結納に当たる「納采の儀」というのは皇室行事である以上、多くの国民から祝福されるという環境が整わなければ、皇室行事としてそれはできないというところで、切り分けていらっしゃるのだと思うんですよね。

おそらく時間をかけて、2021年7月の小室さんの試験の結果までかもしれませんけど、少し時間をじっくりかけて、それで国民の感情の中でわだかまりがないような環境ができたところで、初めて「納采の儀」という段取りに踏み込まれるんじゃないか。時間がかかると思います。

(「イット!」11月30日放送分より)