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仙台七夕まつりの人出「197万人」はどう算出?位置情報データや最新技術で読み解く実態と課題

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全国各地の祭りやイベントで発表される「人出」についてです。今年の仙台七夕まつりは197万人と発表されましたが、この数字は、どのように算出されているのでしょうか。人の流れを読み解く最新の研究と合わせてお伝えします。

仙台夏の風物詩、「仙台七夕まつり」。今年の人出は3日間でおよそ197万人。コロナ禍を除く通常規模の開催で、200万人を下回るのは、台風が影響して以来9年ぶりです。

そもそもこの数字、どのようにして算出されているのでしょうか。

記者リポート
「青葉区の『ぶらんど~む一番町』です。実は、こちらの1地点で計測された人数をもとに、七夕まつり全体の人出が推計されているということです」

仙台七夕まつり協賛会では、この地点で午前9時から午後10時までの人数をカウント。

他の5つの商店街でも同じ規模の人出があると推計し、この地点の人数を6倍にした上で、横道や周辺地域の人出などを考慮し、全体の数字を算出しているそうです。

この方法は1996年、当時の「日本観光協会」が作成した「祭りの人出を数えるガイドライン」の算出方法を参照していて、毎年同じように集計していることから、仙台市は「増減などの比較にも有効」との認識を示しています。

この集計方法に疑問を持ち、市議会で異なる測定方法に言及した、田村勝市議です。

仙台市議会 田村勝市議
「今年の仙台七夕まつりをKLAで調査したところ、人出は約27万人だった」

「KLA」とは仙台市が活用している、スマートフォンの位置情報などを基に、訪れた人の数や居住地域を分析するシステムです。

ただ、数えられるのはauのスマートフォンユーザーに限られるほか、外国人旅行客は含まれません。

「KLA」の分析によりますと、七夕まつり期間中の6つの商店街エリアの人出はおよそ27万人で、1カ月前の同じ期間は15万人。

田村市議は、この差の12万人が、七夕まつりの集客力の実態に近いのではないかと議会で指摘しましたが、市は「一概には言えない」としています。

仙台市議会 田村勝市議
「KLAなどの位置情報データをもとに、これから仙台七夕まつりをどう活性化していくかが課題。最新技術を用いたデータをもとに観光戦略を練っていくべき」

こうした中、人の流れを予測し、効率的な会場運営につなげる研究を行っているのが、東北大学大学院の大関真之教授などの研究グループです。

東北大学大学院情報科学研究所 大関真之教授
「どういう人の出入りがあるのかを実際にシミュレーションしている結果です。『量子アニーリング』技術を利用しまして、1つ1つが人、黒丸が実際に出てきた様子」

東北大学のオープンキャンパスの人の流れを分析したものです。

人の行動パターンの予測などを計算に組み込める、「量子アニーリング」という技術を使うことで、より正確な人の流れ、人出を計測する方法を開発したということです。

東北大学大学院 大関真之教授
「会場ごとで主催者発表とか人数を定点観測したりとかでカウントすること自体に情報の意味はあった。その会場にどれだけの人が集まったか、規模感とか。ただ本当にそのイベントのために来てくれた人なのかというのは完全に、正確にはまだわからない行動であったりとか、どういった心理でとか、どういった目的で来たのかと行動まで推定した人数カウントが必要。例えばイベントだったら、そのイベントのために資する、次につながるような人数カウントであったり、分析をすることができるのが最大のメリットかと考えている」

仙台市は現在の集計方法について、「一定の有効性はある」としたうえで、新たな方法を取り入れるかについては、「算出方法など研究の有効性を確認したうえで判断したい」などとコメントしています。

仙台放送
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