「餃子の王将」の運営会社の社長が射殺された事件の裁判で、無罪を主張する暴力団幹部の男にきょう=16日午後、判決が言い渡されます。
2013年、王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72)が射殺され、9年後、特定危険指定暴力団「工藤会」系組幹部の田中幸雄被告(59)が殺人などの罪で逮捕・起訴されました。
裁判の争点は“犯人性”で検察側は現場から田中被告の唾液が付着したタバコの吸い殻が見つかったことなどから、現場に被告人以外の人物がいたことをうかがわせる証拠はなく、現場から逃走した原付バイクに乗っていたのは一人とみられることから、田中被告が犯行に及んだことは明らかであると指摘。
それに対して、田中被告側は、「陥れるために第三者や犯人が遺留した可能性もある」などと無罪を主張。
判決はきょう=16日午後1時半に京都地方裁判所で言い渡されます。
■法廷で語気強め無罪主張「私は犯人じゃなかとばい」 異例の裁判員裁判“回避”
今回の裁判は殺人罪が問われているものの、一般の市民が審理にあたる裁判員裁判ではありません。
裁判員に危害が加えられる恐れがある場合は除外となり、京都地裁は「対象から除外する」としていて、弁護側が抗告したものの、最高裁が裁判官のみでの裁判実施を決定していました。
その法廷で田中被告は意見を述べる機会で無罪を主張。
初公判の罪状認否では「私は決して犯人ではありません。『決して』がつきます。任侠の志として濡れ衣の一つや二つ甘んじて受け入れます。だからと言ってセンセーショナルな事件まで到底承服できない」と。
さらに結審した際、裁判長に言いたいことはないか問われると「お一人お一人の肩をつかんで『私は犯人じゃなかとばい』、失礼しました。私は本当は犯人じゃありません!と伝えてまわりたいです!」と語気を強めました。
一方で、検察官や裁判官などからの質問を受ける「被告人質問」では供述を拒否し実施されませんでした。
■遺族「被害者遺族が求める厳しい処罰感情に応える処罰を」 検察側は無期懲役求刑
大東さんの遺族は被害者参加制度を使い裁判に参加。
意見を検察官が読み上げる形で述べました。
【遺族の意見陳述(検察官が代読)】「被害者は大切な夫であり、頼れる父親、優しいおじいちゃん 家族の中心だった」
「被告は罪を認めず、反省の弁も無い。被害者遺族が求める厳しい処罰感情に応える処罰を望みます」
検察側は「被告人は責任を素直に認めようともしない」「反社会性は大きい」と無期懲役を求刑しています。
