15日の特集は、ちょうど1カ月後に迫った熊本市長選挙です。今回はこれまでに政令指定都市移行後最多の5人が立候補を表明しています。その顔ぶれとそれぞれが考える今回の争点をお伝えします。
現職の大西一史さんが4選を目指すと表明したのは10月2日。市長就任以降2回の選挙では9月初めに表明してきました。
【10月2日出馬会見・大西氏】
「大きな違いは熊本地震が7月に起こったこと。市長選のことより被災者の皆さんが救済を求めている」
熊本地震後の8月に市として始めた直接市民に課題や要望を聴く意見交換会は、日曜日も使って現在も続いています。
【11日意見交換会後・大西氏】
「やはり公務を優先する。告示後もそういう形になる。災害対応はまだ続いているので」大西さんは開設した事務所に集まった支持者にこう述べました。
【12日事務所開きで大西氏】
「熊本の復興を確実に遂げるため私は全力を挙げる。その中に大きなテーマとなっている今の熊本市役所の庁舎建て替えの問題がある」
進めてきた庁舎移転・建て替えの計画は、物価高による概算事業費の増大が明らかになり現在有識者による検証が行われています。
【13日市長定例会見】
「11月15日の市長選までにはもう一回(検証委員会)あると思っているので、それを踏まえ私の考えをお伝えするのは必要と思う」
【10日事務所開き井坂氏】
「何としても市長のバトンを奪わなければなりません。私は必ず熊本市長になりこの熊本市を、熊本市政を変える」
10月10日に事務所開きを行った無所属・新人の井坂隆寛さんは現職の熊本市議会議員です。井坂さんはこの日12項目の政策を発表、その最初に掲げたのが「市役所本庁舎は建て替えない」。
【9月30日出馬会見】
「防災拠点が必要であれば中央区役所を新築して機能を担わせ(現庁舎の)躯体は法的制約を受けない部分で改修を進め職員の労働環境や来庁者の利便性を整える」
陣営には市民グループ『庁舎建て替えを考える会』が加わりました。
【10日事務所開き・考える会西川文武代表】
「(井坂氏は)私たちの意見を受け取ってくれたので『応援します』という形になった」「現庁舎は使い続けて財政のゆとりを生み出し市民サービス向上に還元する」としている井坂さん、今回の選挙戦では庁舎問題を最大の争点として訴える方針です。
【10日事務所開き井坂氏】
「皆さんの悔しかった思い、理不尽な思い、絶対に私が食い止めます」
また、熊本市長選挙には、無所属・新人の3人も出馬を表明しています。
【古木浩一氏】「4年前も立候補したのでそのリベンジ」
元会社員の古木浩一さんは前回の市長選に続き2度目の挑戦です。市の財政についてこのままでは破綻するとして上下水道局などの組織をスリム化し無駄をなくすと主張。庁舎問題については「地震からの復旧が先で建て替えは中止すべき」と訴えます。
【岡和久氏】「政策はまずは地震の復興、そして物価高をどう抑えるか」
建築会社代表の岡和久さんは7月の西原村長選に出馬し落選、市長選への挑戦は初めてです。庁舎建て替えには反対の立場で、「建設費用を地震の被災者支援や物価高対策に使うべき」と主張。県営野球場の移転・再整備をめぐる誘致についても「白紙にする」と訴えます。
【陳田奈美子氏】「市庁舎の建て替えはきっと今回(の選挙)で決まってしまう。これからの4年の変化がすごそう。本当に危機感がありこれは今回出るしかないと(思った)」
ベーカリー事業などを展開する会社の代表を務める陳田奈美子さんは、元熊本市長の幸山政史さんが代表を務める政治塾出身です。『みんなで熊本の未来をつくる』を掲げ、「情報公開や市民との対話を重視し、変化に強い市政をつくる」と主張。
庁舎問題については「建て替えないことを前提に計画を見直す」と訴えます。
5人の方々がいずれも争点として言及しているのが庁舎の問題です。
こちらにそれぞれの主張をあらためて整理しました。現職・大西さんは「検証委員会の議論を踏まえ選挙前に考えを示す」
新人・井坂さんは「本庁舎は建て替えず必要に応じ中央区役所のみ建設」
同じく新人・古木さんは「建て替えは中止」
新人・岡さんは「建て替えは反対」
新人・陳田さんは「建て替えはせず計画を見直す」
選挙戦の争点はこの庁舎問題を中心に論戦が交わされることになりそうです。
熊本市長選挙は来月1日告示、15日投開票です。
