長野県野沢温泉村の湧き水を使ったウイスキーが完成しました。クラフトジンをつくった村の蒸留所が、3年間熟成させてつくり上げた自慢のウイスキーです。
■自慢のウイスキーが完成
グラスに注がれた琥珀色のウイスキー。
野沢温泉蒸留所で初めてつくられたシングルモルトウイスキーです。
9月26日、村民を招いてお披露目し、完成を祝いました。
野沢温泉蒸留所 リチャーズ・フィリップ代表:
「ここでウイスキーをつくり、きょうの日を楽しみにしながらじっくり熟成してきました。まず最初にこの村の皆さんにお届けしたいと考えました」
■湧き水を使った原酒を3年熟成
完成したウイスキーはオーストラリア産の大麦と、雪解け水が生み出した「村の湧き水」を使い仕込んだ原酒を、3年間、樽で熟成させました。
アルコール度数は47%、甘く濃厚な香りとフルーティーな味わいが特徴です。
■伝統の祭り原点に「世代をつなぐ」
ウイスキーのコンセプトは「世代をつなぐ」。
その原点になっているのが、江戸時代から続くとされる野沢温泉の伝統行事「道祖神祭り」です。
ボトルは祭りの時に燃えた社殿の炭化した御神木をスキャンしてデザイン。箱は社殿が燃える姿をイメージしました。
野沢温泉蒸留所 リチャーズ・フィリップ代表:
「味はちゃんといろいろなレイヤー(層)があって、複雑な味があって、早く皆さんに飲んでいただきたい」
■「毎日の我慢」重ね、ついに完成
野沢温泉蒸留所は、オーストラリア人のフィリップ代表が2022年12月に設立。スキーなどでよく訪れていた野沢温泉にほれ込んで移住し、以前から興味のあった蒸留所を立ち上げました。
当初からクラフトジンとウイスキーの製造を考え、熟成期間がいらないジンは、先行して販売。世界的な品評会で最高金賞を受賞するなど、高く評価されています。
そして3年の熟成を終え、ついに完成したのがウイスキーです。
野沢温泉蒸留所 リチャーズ・フィリップ代表:
「ウイスキーというのは、毎日毎日の我慢。製造して、少なくとも3年熟成させないといけない。いいものできたなと」
■「おいしい」広がる甘み、樽の香り
お披露目には村民180人余りが訪れ、試飲用にふるまわれたウイスキーを味わいました。
村民:
「氷入れた方がおいしい、甘さが際立つ。こんなに甘いと思っていなくて、香りが。樽の香りもしっかりしていて、野沢の水を使うと、こんなにおいしくなるんだなと」
「おいしい。口の中に広がって、香りもいいし」
上野村長は村の魅力を伝える新たな産業として期待しています。
野沢温泉村・上野雄大村長:
「ウイスキーの分野で野沢温泉の名を、世界に広げていけるということは本当にうれしい。新たな産業の創出と雇用の創出、野沢温泉のブランド価値の向上に、大きく寄与していただけるかなと思っています」
■世界レベル目指し、村の魅力を発信
ウイスキーは初回2300本を用意し、11月6日からは全国のデパートなどで販売する予定です。
また村内の店では、先行販売もされています。
野沢温泉蒸留所 リチャーズ・フィリップ代表:
「世界レベルのスピリッツ(ジン)とウイスキーをつくることが目標で、ウイスキーとかが認められて、それを通じて野沢温泉の魅力を発信できないかなと思っています。年月たつと、(ウイスキーの)味も変わっていくので、それもすごく楽しみにしています」
