福井県内では標高の高い山々で紅葉が始まりましたが、奥越の山あいでも木々が色づき始めました。大野市にある真名川ダム周辺では、山腹の一部がうっすらと色づき季節の足音が聞こえてくるよう。見頃になるのは11月だということです。
今年の紅葉は早めにスタートしますが、見頃は遅くなりそうです。村田光広気象予報士の解説です。
今年の秋の紅葉を左右するのが、夏の猛暑と少雨、そして秋の高温です。
まず、「夏の猛暑と少雨」について。今年7月と8月の福井の平均気温は、平年よりも1度以上高く、梅雨時期に雨が少なかったため7月の降水量は平年の約半分でした。
8月は大雨になりましたが、本来、雨量が多くなる時期には雨量は少ないままでした。越前町の福井総合植物園・松本淳園長によりますと、猛暑と少雨が木々にストレスを与えてしまったようで、その結果、トチノキやカツラといった黄色く色づく“黄葉”が例年より早く進んだり、葉が早めに落ちてしまうケースが見られるということです。
そして、もう一つの要因が「秋の高温」です。長期予報では、10月、11月も、気温は平年より高くなる傾向が予想されていて、朝晩も気温は下がりにくいです。
寒暖差がつきにくいため、紅葉のスイッチが入りづらい。そのため、全体的な見頃は、例年より少し遅くなるのではないか、というのが今年の大きな傾向になりそうです。
黄色の「こうよう」は早いけど、紅い「こうよう」は遅め…今年は、木々の変化のスピードに少しメリハリがありそうです。
民間の気象会社・ウェザーニューズによると、紅葉の見頃予想が最も早いのは九頭竜湖畔で11月7日、越前陶芸公園は11月8日で、その他は11月中旬から下旬となっていて、例年並みかやや遅くなる予想です。
しっかり秋の深まりを感じながら、じっくり楽しめそうです。
