福井市東公園で整備計画が進む福井アリーナの建設予定地から土砂を運んでいたダンプカーに、高齢の女性がはねられて死亡した事故から約2週間。警察などは14日、事故現場を点検しました。
建設予定地での作業はこの事故を受けて中断していて、再開の見通しは立っていません。整備計画スケジュールへの影響はないのか、取材しました。
田島嘉晃アナウンサー:
「交通死亡事故があったのは見通しが良く、信号機もある交差点です」
10月1日、福井市内の横断歩道を歩いていた近くに住む82歳の女性が、右折してきた大型ダンプカーにはねられ死亡しました。
事故現場のすぐ近くにある東公園は福井アリーナの建設予定地で、ダンプカーは埋蔵文化財調査で発生した土砂を運んでいる途中でした。
死亡事故を受け、福井市は予定地での作業を中断。安全対策を十分に確認する必要があるとして、現在も再開の見通しは立っていません。
事故から約2週間後が経った14日、警察や福井市、道路管理者、交通安全関係団体のメンバー約20人が現場を総点検しました。
そこで指摘されたのが薄くなった道路標示です。
横断歩道に加え、交差点の中央にある右折位置の目安となる標示も薄くなっていました。
福井警察署交通第二課長・黒瀬悠介警部:
「信号機の秒数設定の変更検討などの意見もあった。ドライバーや歩行者向けの安全意識の向上など、関係機関と連携して対策を練っていきたい」
警察などは14日に出た意見を踏まえ、道路標示の補修など事故防止に向けた対策を検討していくとしています。
一方、2028年秋の完成を目指す福井アリーナですが、計画は今回の事故の前から遅れが出ています。
事業を担う事業者の公募は当初8月に始めるとしていましたが、現在も公募は行われていません。資材価格や人件費の高騰などで事業費の精査に時間がかかっているというのが理由です。
そこに今回の事故が重なり、予定地での作業も中断したままです。
アリーナの整備・所有を担う株式会社福井アリーナは「事業費などについて検討を続けていて、 公募開始のめどは現時点で立っていない」としています。
一方、福井市はあくまでも2028年秋開業というスケジュールに「影響はない」としています。
