松江を代表する銘菓の歴史をひも解きます。
誕生から100年以上を迎える「朝汐」。
その歴史を振り返るイベントが10月13日、松江市で開かれました。
市民に長く愛されてきた変わらない味の秘密に迫ります。
真っ白い生地に小豆あんを包んだ饅頭、松江市を代表する銘菓・「朝汐」です。
その誕生は今から100年以上前の大正時代にさかのぼります。
松江で最初に「朝汐」を手がけた和菓子の老舗「風流堂」で記念イベントが開かれました。
風流堂・内藤葉子社長:
昔の資料を整理していたら以前、祖父が取材を受けた新聞記事が見つかりまして、『朝汐』というお菓子が大正時代に2代目によって作られたという内容を見ました。
手がけたのは、2代目の内藤隆平氏。
あんを岩に、生地はその岩に打ち付ける波の姿をイメージして考案されたといわれています。
中村友香記者:
上品な甘さで、あとを引かないあっさりとしたあんなので生地の香りを楽しめます。
主な材料は小豆に砂糖、それに山芋など、この100年間、材料やそのレシピは変わっていないといいます。
風流堂・内藤葉子社長:
皮むきあんを使うことは大切だと思います。
非常に単純ながら奥深い味を丁寧に作っていく。
欠かせないのが、炊き上げたあと皮を取り除いた「かわむきあん」。
雑味がなくあっさりとした上品な甘さが特徴です。
そして、すった山芋をこねた生地にこのあんを包み込みます。
風流堂・内藤葉子社長:
元祖は私どもの風流堂です。自社だけでなく各和菓子屋さんに伝わって、多くの和菓子やさんで味を守り続けていく。
松江の茶の湯の文化を守ろうと当時、風流堂が朝汐の作り方を他の和菓子屋にも広めたことで現在も松江の多くの店で販売されています。
松江を代表する銘菓はこれからも変わらない味として市民に親しまれていきそうです。
