元大阪地検特捜部の検事が恫喝的な取り調べをしたとして罪に問われている裁判で、弁護側が新たな音声を公開し、取り調べの違法性を改めて否定しました。
7年前、不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長・山岸忍さんは、部下らと共謀して21億円を横領したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが、無罪が確定しました。
特捜部は、山岸さんの関与を認める部下の供述から逮捕に踏み切りましたが、部下の取り調べで、当時担当だった田渕大輔事(54)は、部下を罵倒するなどしたとして特別公務員暴行陵虐(りょうぎゃく)罪に問われています。
■検察の取り調べ“録音録画”に怒鳴る様子記録 検事は無罪主張
取り調べの映像には田渕検事が机叩き、「嘘だろ」、「なんだその悪びれもしない顔は」、「検察なめんなよ」などと怒鳴る様子が記録されていました。
これまでの裁判で田渕検事は「陵辱か加虐にあたる行為ではなかった」と無罪を主張しています。
■「俯瞰したうえで判断されるべき」 検事の弁護側が“前後の音声”を提出
きょう=13日の裁判で、弁護側は陵虐行為にあたるかの判断については、「取り調べの全過程を証拠として俯瞰した上で、判断されるべき」として、問題となった取り調べの前後の部分にあたる新たな音声を公開。
部下の応対の様子や田渕検事の言動の過程などから改めて、「陵虐行為には当たらない」と主張しました。
16日には、田渕検事への被告人質問が行われる予定です。
