【シニア女子】中井亜美、3A成功で優勝
シニア女子はシード権を獲得している千葉百音、島田麻央に加え、上位21名が東日本選手権へ出場を決めた。
優勝は中井亜美(18)。
ミラノ・コルティナ五輪銅メダリストとして挑む、シニア2シーズン目の今季。9月の国際大会ではショートで武器のトリプルアクセルを決め自身初の80点台を突破した。
迎えた今大会でも2戦連続でトリプルアクセルを成功させると、加点のつく出来でジャンプをノーミス。今年から基礎点のアップしたスピンを含めステップと合わせて4つ全てで最高評価のレベル4を獲得した。
この日の女子ショートは朝8時10分スタートで、中井は7番と早朝の滑走ながらベストパフォーマンスを発揮し、自己ベスト更新の81.29点をマーク。
大人っぽさを意識しているという初挑戦のタンゴを持ち味のアピール力たっぷりで演じきった。
「100点満点と言っていいくらいのトリプルアクセルが跳べた。国際大会を終えてフリーの曲かけ練習の直後にショートの曲かけ練習をやるという負荷をかけた練習をしたおかげでいい演技ができた」と振り返った。
そしてフリーでは冒頭のトリプルアクセルを完璧に成功させる。
2.4点の出来栄え点がつくと、その後も流れに乗り6つのジャンプを着氷し、演技後はガッツポーズ。「フリーで演技をまとめることが目標だったので、達成することができて良かった」と、前回の試合でミスのあったフリーでリベンジを果たした。
次戦はトリプルアクセルが開花しブレイクのきっかけともなったGPフランス大会へ挑む。
「去年の(フランス大会で)はすごく良い演技ができて、思い出のある場所。今度はシニア2年目として気持ちを新たに今大会の経験を生かして優勝したい」
2位は、昨季四大陸選手権初優勝を果たした青木祐奈(25)。
オリンピックシーズンの全日本選手権ではスケートの楽しさを存分に発揮するような演技で5位となり、今年2月ISUチャンピオンシップ大会へ初出場すると初優勝。今季も現役続行を決意した。
ショートは新プログラムの『Can’t Take My Eyes Off You』。
「明るい曲で観客のみなさんと一緒に楽しんで滑りたい」という思いから、自身も大好きだという曲を選んだという。
冒頭は自身が長年武器として跳び続けている3回転ルッツ+3回転ループの高難度なコンビネーションジャンプを軽やかに決め、ノーミスの演技。ステップでは青木のはじけるような笑顔と表現力で観客を引き込み、ショートを3位で終えた。
そしてフリーは、初タッグとなるシェイ=リーン・ボーンと作り上げた『シルク・ドゥ・ソレイユ』はショートとは一変した壮大な世界観のプログラムだ。
ショートに続き3回転ルッツのコンビネーションジャンプで勢いにのると、スピードに乗ったまま緩急のついた細やかな動きとキレのあるジャンプを全て着氷。自身で振付を行うほどの豊かな表現力を生かした滑りで、演技構成点はトップスコアをマークし2位で終えた。
次戦はGPシリーズ1戦目で初のフランス大会に挑む。「ショートとフリーでしっかり自分の満足できる演技をするためにしっかり練習を積みたい」完成形で挑む予定だというフリーの新衣装での演技に注目だ。
3位は住吉りをん。
五輪の夢舞台を目指し、集大成ともいえる大学ラストイヤーの1年を戦い抜いた昨季。それでも4年後のリベンジを懸けて覚悟の競技続行を決意し、気持ちを新たに歩み始める。
フリーでは挑み続ける4回転トーループを着氷。「完成形にはなっていない中だったが、思い切り跳んで片足だが立つことができたのは収穫」と次戦へ向けて冷静に分析した。
今季は12月の全日本選手権を一番の笑顔で終えるという目標達成に向けて突き進む。
4位は、ミラノ・コルティナ五輪代表の千葉百音。
7月に発症した右足首捻挫のケガの影響で、昨季世界選手権以来約7カ月ぶりの実戦となった今大会。
初戦のショートではジャンプをノーミスし、新プログラムで今までにない大人な魅力でボンドガールを演じる『007より―Skyfall/メインテーマ』を実戦で初披露し、自己ベストに迫る77.31点をマークし2位発進。
ケガは順調に回復してはいるものの、フリーではジャンプのミスが続いてしまい納得の演技ができず、結果は4位。
「めちゃくちゃ足にきていて疲れてしまった。得点として稼ぐにはまだまだ足りていないというのはわかっているが、スピンやステップなどの演技面は練習してきたものを出すことができた」と悔しさをにじませる。
そんな中でも、演技冒頭から氷上をやさしく照らす月の存在を感じさせるような美しい世界観を体現するスケーティングで新プログラムの『月の光』を演じ切った。

