フィギュアスケート近畿選手権が10月10日から10月12日にかけて、尼崎スポーツの森(兵庫県尼崎市)で行われた。
男子は友野一希、女子は三宅咲綺がそれぞれ2連覇を達成した。
この近畿選手権で西日本選手権への出場権を獲得したシニア・ジュニアの選手たち、そして全日本ノービスを決めた選手たちを特集する。
【シニア男子】現役続行の友野一希が2連覇
シニア男子は、出場した12名全員が西日本選手権へ出場を決めた。
優勝は友野一希。
去年は激動のオリンピックシーズンを戦い抜いた男子シングル最年長の友野。
昨シーズンを振り返って、「1つのことにあれだけ本気になった1年間はなかなかなかった。いいことも悪いことも全部経験できて、すべてやり切ったからこそ、結果はどうであれ、得られたものが多い1年だった」と競技者として一段階成長できたという。
オリンピックシーズンをやり切ったという思いがある一方、「今が自分の中で全盛期という感覚があるので続けないともったいない。やり残したことがまだある」と現役続行を決意。
ショートは継続のプログラム『That’s It』。
友野は「前のシーズンの良さはしっかり引き継ぎつつ、同じものではなく継続したからこその良さ、高い点数を狙っていけるプログラムにしたい」と話していた。
調整はすごくいいものができていたというものの、全てのジャンプの着氷が乱れ、「全て点数が残らないジャンプになった」と演技後は悔しそうな表情を見せた。
しかし、冒頭の4回転トーループからのコンビネーションジャンプについては、「跳び上がった瞬間にパンクしてしまうと思ったけど、しめることができて着氷まで持っていけたのは成長を感じた」と収穫も得られた様子だった。
「東京ブロックは勢いがすごく、みんないい演技をしてた。自分もその流れに乗っていきたい」と臨んだフリーは、クイーンの『It’s A Beautiful Day』。
「2シーズンのショートが良い評価をもらえて、自分に合っている感覚があったのでフリーもやってみたい」と今季はフリーもシェイ=リーン・ボーンさんに振り付けを依頼。
「迫力や勢いなど自分の良さも出しつつ、すごくメッセージ性の強いプログラムというか歌詞になっていると思う。人生観や今までのスケートだったり、長い時間やっぱりスケートにかけてきたからこそ出せるものが出せたらいいなと思う」と話す新プログラムだ。
フレディー・マーキュリーをイメージした新衣装で登場すると会場からは黄色い歓声が。
多くのファンが見守る中の演技だったが、ジャンプが乱れ悔しい演技に。演技後は、「悔しいの一言。今は信じられない。楽しんで終えるために頑張っているけど、このままじゃいかんな。1回考え直したい」と言葉を詰まらせながら語った。
この日の失敗は、去年の全日本やグランプリのような失敗の仕方だったといい、「今日は調子のいい自分に甘えてしまった。もう少し自分に対して厳しくしていきたい」と今月から始まるグランプリシリーズに向けてより気を引き締めて練習に取り組んでいくという。
「競技者としてもう1歩上のレベルで戦える選手」を目指し、挑む友野の今シーズン。
最大の目標は、グランプリファイナル進出と世界選手権での大きなメダルの獲得だ。
「自分の持っているポテンシャルを最大限に引き出すことができればできると思っているし、自分もそのつもりで続けている」
「毎回出て、ファイナルダメでっていうのはもうこりごり。どちゃくそ泣くか、どちゃくそ喜ぶかのどっちかにしたい。真正面から全力で全部感情が爆発するくらいの試合にしたい」と自身17回目のグランプリシリーズとなるカナダ大会へ向かう。

