「わざわざ関係者全員をCcに入れることはないのに…」
職場で自分の小さなミスや落ち度を必要以上に共有されたり、人前で指摘されたりした経験はないだろうか。
こうした攻撃の相手にされやすいのが、聞き上手だったり気配りができる「やさしい人」だという。
川原礼子さんの著書『やさしさを武器にする 気疲れがなくなる伝え方』(講談社+α新書)から、一部抜粋・再編集して紹介する。
そこで私の名前、出しますか?
世の中には、他の誰かがうまくいっているのが許せない、という人が一定数います。
これは、ある職場で働く人から聞いた話です。ある同僚が上司にあてたメールに、こんなメッセージが入っていました。
「今回のキックオフで使ったお店、○○さんが手配してくれたのですが、おいしくなかったという声があがっています」。
○○さんとは、今回、話をしてくれた本人で、そのメールには多くの関係者もCcに入っていました。わざわざ名前を出す必要も、上司に報告する必要もないような些細なこと。それをあえて公にする。そんなふうに陰湿に痛めつけてくる人がいます。
こうした行動の裏には、〈相手の落ち度を指摘することで、自分の有能さや正しさをアピールしたい〉という心理が隠れているものです。〈この人なら反撃してこないだろう〉と、やさしい人に甘えて攻撃してくるのです。
もし、攻撃が頻繁で、あなたの尊厳を傷つけたり、業務上の信頼を損ねたりするレベルであれば、迷わず上司や周囲に相談してください。ハラスメントとまでは言い切れないという心配は無用、どうかひとりで抱え込まないでください。
あえて同じ土俵に上がらない
一方で、そこまでではない「姑息(こそく)な攻撃」に対しては、あえて同じ土俵に上がらず、取り合わないというのも、ひとつの武器になります。

