1日、SNSのビデオ通話で女子高校生に裸の動画などを送らせたなどの疑いで、35歳の男が再逮捕されました。
被害にあったとみられる女子中高生はおよそ200人。
未成年を標的にした「会わないパパ活」の実態とその危険性を徹底取材しました。
■女子高校生をビデオ通話で裸にさせ動画を保存か
9月、大阪地裁で証言台に立ったのは沖縄県の団体職員・喜屋武佑樹被告(35)。
喜屋武被告は1日、SNSで知り合った女子高校生をビデオ通話で裸にさせ、その動画を保存した疑いなどで再逮捕されました。
これまでに同様の手口で3回逮捕されていて、公判や警察への取材の中で、卑劣な手口が明らかになりました。
■逮捕された男の手口は…
公判や警察への取材によると、その手口はこうです。
【喜屋武佑樹被告(35)】「あなたのことを応援していますよ」
喜屋武被告は、SNSを物色し、気に入った女子中高生にダイレクトメッセージを送信。
やりとりを重ねる中で、「性的な興味があるか」などを探ったうえでこう持ちかけます。
【喜屋武佑樹被告(35)】「動画5分×2本で5000円でやらない?全裸・顔ありで」
対価を払うことを伝え、約束を取り付けますが、実際に会うことはせず、その代わりにSNSのビデオ通話で裸の姿や、わいせつな行為を要求。録画することもあったということです。
対価は数千円から数万円で、電子マネーで送金していたといいます。
■およそ200人分の女子生徒の名前や出身校をタイトルにして保存
さらに、喜屋武被告は、スマホに女子生徒の名前や出身校などをタイトルにした個別のフォルダを作り、動画や写真を保存していたのです。
フォルダはこれまで、およそ200人分見つかっています。
喜屋武被告は、9月の初公判で起訴内容について、「やったことは認めるが、16歳未満と知っていたかは回答を留保したい」と述べ、さらに1日、再逮捕された際には調べに対し黙秘しています。
■“会わないパパ活”の実態は
金銭を対価に性的な要求を行う“会わないパパ活”とも言える悪質な手口。
最初は優しく声をかけることもその特徴で、街で若者に話を聞くと、その魔の手が迫っている実態が見えてきました。
【19歳】「しゃべって、SNSで仲良くなって、『顔見てみたい』と言われ、それは無理と(断る)。『胸映してよ』とか、性的なこと要求されたら開かずすぐ消します」
【20歳】「『仲良くなりたいです』とか、そういう系(のメッセージ)が多い」
(Q.写真送ってと言われたことは?)
【20歳】「あります。怖いですよね。こんな人いっぱいいるんやと思って」
■“会わないパパ活”映像が“商品”になる実態
SNS上の盗撮画像などを通報する団体の永守すみれ代表は、「一度誘いに乗ってしまったら、ネット上で大きなリスクにさらされ続ける」と指摘します。
【ひいらぎネット 永守すみれ代表】「ほとんど被写体の児童は、自分の動画や画像が販売されていると知らない。自覚していない間に、多数の人に性的な画像や動画が手に渡ってしまう。(相手と)会わなくても大きなリスクがある」
永守さんがそう言って見せてくれたのは、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」。
そこには、ビデオ通話で入手した女子中高生の性的な動画を販売しようとするアカウントとみられる書き込みが。
【テレグラムの書き込み】「ビデオ通話マニアで100はゆうに超える画録(画面録画)有ります」
このように“会わないパパ活”で入手された映像が“商品”として売買されている実態があるというのです。
■中には動画と個人情報・SNSアカウントがセットで販売されることも
中には、被写体のSNSアカウントを特定し、性的な動画と個人情報がセットで販売されるケースも。
【ひいらぎネット 永守すみれ代表】「画像や動画に名前や学校名、住んでいる地域が分かるような情報が含まれる場合ある。被害がネット上だけで終わらないで、身体接触を伴う、より深刻な被害につながる」
「会わないから安全だという認識は大きな間違いだ」と永守さんは指摘します。
■気軽な気持ちから「デジタル性被害」の可能性も
そして、取材をしている最中にも…。
【ひいらぎネット 永守すみれ代表】「今も誰かが何らかのビデオを投稿している。ちょうどいま投稿されたものですね」
2000人ほどが登録しているグループチャットに、ビデオ通話の録画とみられる動画が新たに投稿され、購入したい人を募るメッセージが。
【ひいらぎネット 永守すみれ代表】「子供は気軽な気持ちで動画を送ってしまったかもしれないが、こういうふうに商品として売られてしまう」
便利なネット社会の裏側で増える中高生の「デジタル性被害」。
取り返しのつかない事態になる前に、改めてその危険性に目を向ける必要があります。
(関西テレビ「newsランナー」2026年10月2日放送)
