福井アリーナの建設予定地から土砂を運んでいたダンプカーが1日、付近の住民をはねて死亡させた事故を受け、福井市は現場の作業を一旦中断しました。アリーナ建設にあたって地域住民が抱いていた懸念が、最悪の形で表面化した形です。西行茂市長も、3日から予定していた韓国訪問を取りやめ、事故対応にあたることにしました。
福井市豊島2丁目の交差点で1日午前、横断歩道を歩いていた82歳の女性が、右折してきた大型ダンプカーにはねられ死亡しました。
このダンプカーは、福井アリーナの建設予定地で行われている埋蔵文化財調査に伴い、土砂を運んでいました。
田島嘉晃アナウンサー:
「こちらが福井アリーナの建設予定地です。 事故を受け、きょうは土砂の搬出が中断されています」
建設予定地となっている東公園の周辺は多くの民家が立ち並ぶ住宅街で、事故が起きた交差点は、そのすぐ近くです。
東公園では2日も、遊ぶ子供たちの姿が見られました。地域の人たちが日常的に利用するこの場所では、2028年としている福井アリーナの建設完了に向け、今後、作業を再開するにあたり周辺の安全をどう確保していくのかが問われます。
福井市の荒木 一男副市長は取材に対し「こういう事故は2度と起こしてはいけない。対応はしっかり進めていきたい」と述べました。
市は今回の事故を受け、東公園での工事だけでなく、市が発注するすべての工事について安全対策を確認するよう指示しました。
また、東公園での埋蔵文化財調査も、事故の原因が明らかになり安全対策が確認できるまで中断します。
さらに西行市長は、3日から予定していた韓国・水原市への行政訪問を取りやめました。市はその理由を「公共事業に伴う事故対応のため」としています。
