札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」の運営会社が2026年6月、札幌市の除却命令の取り消しを求めた行政不服審査請求で、札幌市開発審査会は10月2日、請求を棄却すると裁決しました。
違法開発問題で2025年に閉園したノースサファリの運営会社「サクセス観光」は2026年3月、市から獣舎や宿泊施設などの無許可建築物37棟を10月末までに完全撤去するよう命じられました。
サクセス観光は「約1年で7割以上撤去していて、命令の必要性はなく、強行的処分は不当」などとして、除却命令の取り消しと撤去期限の延長を求め、6月に行政不服審査請求をしていました。
第三者機関の開発審査会は9月に口頭審理を開いた上で10月2日、「20年に及ぶ指導に従わなかった経緯に照らせば、命令は十分な合理性が認められる」などとして、請求を棄却すると裁決しました。
「除却命令の正当性が改めて認められた。(サクセス観光は)今回の裁決を真摯に受け止めて、期限内の建物の除却を引き続き取り組んでいただきたい」(市開発指導課 坪田修一課長)
一方、サクセス観光の代理人弁護士は、裁決に対し「動物たちの福祉の観点から策定した移転計画を無視してなされたものであって、容認できない」とし、提訴を検討しています。
