酒税改正で10月1日からビールなどの税率が一本化。
企業では消費者の囲い込みが激化しています。
酒税改正により、1日から新たな税率が適用されたビールなどのアルコール類。
350mlの場合、これまでの税率はビールが約63円で、発泡酒と第3のビールは約47円でした。
これが約54円に統一されることで、ビールは約9円下がり、発泡酒や第3のビールは約7円上がります。
取材したコンビニでは、235円で販売されていた商品が226円になりました。
来店客からは「これは発泡酒じゃなくて普通のビール。(値下げ)大歓迎」といった声が聞かれました。
酒税改正により拡大が見込まれるビール需要。
小売店では早速ニーズに対応する動きが見られました。
イオンでは特設売り場を設置して、ばら売りの販売数も増やし、これまでビールを購入しなかった消費者の取り込みを目指します。
イオン・土谷美津子副社長:
ビール自体(の売り上げ)は1.5倍くらい上がると思っている。今回の酒税改正は、おいしいビールを選んでもらえる非常にいいチャンス。
大手ビールメーカーでも販売戦略の強化が相次いでいます。
アサヒは主力商品の「アサヒスーパードライ」を全面リニューアル。
9月30日は、社長自ら無料配布を行いました。
アサヒビール・松山一雄社長:
ビールとの距離ができている人もいる。「こんな魅力があるんだ」と気づいてもらえるような場をたくさんつくっていく。
キリンは「一番搾り」をリニューアルする他、売り上げの一部を全国の生産者に寄付する取り組みを開始。
ブランドの新たな価値を発信します。
キリンビール・今村恵三マーケティング部長:
ブランドへの思いや活動への共感が、お客さまにとって選択理由になると捉えている。
また、サントリーは第3のビールでトップシェアを誇る「金麦」を来週から“ビール化”。
期間限定で工場見学ツアーを実施しています。
サントリー・西田英一郎社長:
酒税改正を機にお客さんのニーズは変わると思う。ニーズをつくることもメーカーとしては大事な仕事。
一方、サッポロはビールの味をあえて変えずに勝負。
東京・銀座に「黒ラベル」の会員制ビアバーや「ヱビス」のビアホールを展開し、ブランド力の向上を図ります。
サッポロビール ビール&RTD事業部・下和田勇部長:
お客さまが店頭で購買につながる想起を起こしたいこともあり、今回新たな“新コミュニケーション”を投入する形になる。
酒税改正で変化するビール市場。
消費者の取り込み競争は激しさを増しています。
