十分に社会化された猫さんでも、動物病院や引っ越し直後など、強いストレスを感じる環境では、一時的に新しい食事を受け入れにくくなることがあります。普段なら食べるごはんでも、知らない場所では口をつけないことがあるのです。
また、猫さんの神経質な性格には遺伝的な要因も関係すると考えられています。父親の性格が子猫の気質に影響するという報告もあり、育った環境だけですべてが決まるわけではありません。
つまり、「神経質な猫さんだから新しいものを嫌う」というより、生まれ持った気質に加えて、これまでの経験や現在のストレスが重なり、警戒心が強くなっている場合があるのです。
気難しい猫さんへのごはんの与え方
「新しいもの嫌い」の猫さんでも、健康上問題がなく、現在のフードで必要な栄養が取れているのであれば、無理に新しいごはんを食べさせる必要はありません。一方で、療法食への変更や肥満対策、いつものフードが手に入らなくなった場合など、どうしても食事を変えなければならないこともあります。そんなときに役立つ方法をご紹介しましょう。
(1) 猫さんが安心できる環境を整える
猫さんが新しいものを受け入れるには、まず普段の生活で安心できていることが重要です。例えば、次のような生活環境を整えてあげましょう。
・静かに隠れられる場所がある
・上下運動ができる
・広口で、猫さんが食べやすい食器を使う
・いつでも新鮮な水を飲める
・トイレを清潔に保つ
なかでも、猫さんが逃げ込める、狭くて暗く、体がぴったり収まるような安全地帯や、上下運動ができるキャットタワーなどがあると、安心できる環境づくりにつながります。

