鹿児島県西之表市の自衛隊宿舎建設予定地から大量のゴミが見つかった問題で、住民ら15人が市による公金支出の差し止めなどを求める住民訴訟を鹿児島地裁に起こした。
馬毛島の基地建設に伴い、西之表市が国に売却した土地からゴミが見つかったこの問題。市はゴミの処理費などとして約2100万円を負担する方針を示しているが、住民らはその必要性や合理性を問題視している。
「間違っていたら認めて撤回してほしい」
住民らはまず、市に対して監査請求を行ったが、9月4日付けで棄却された。これを受けて住民ら15人は原告団を結成。9月30日、鹿児島地裁に住民訴訟を提起した。
訴えの内容は大きく二つだ。一つは、ゴミの処理費用約1000万円を支出しないこと。もう一つは、ボーリング調査費用としてすでに支出した約1100万円を国と八板市長に支払わせることを求めるものである。
原告団の山本伸司団長は「市の財政の困難な状況の中、2000万円以上のお金が出ることは市民としては納得いかない」と訴え、「感情的対立を超えてきちんとした手続きをとってほしい。間違っていたら認めて撤回してほしい」と語った。

市は「コメントを差し控える」
提訴を受けて西之表市は、「訴状が届いていないためコメントは差し控える」としており、現時点では具体的な見解を示していない。
今後、鹿児島地裁での審理を通じて、公金支出の違法性の有無が判断されることになる。馬毛島をめぐる基地建設問題は地域社会に様々な波紋を広げてきたが、今回の住民訴訟はその新たな局面を示すものとなった。
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