酒税法が改正され、10月1日からビール類の税額が変わります。「発泡酒」と「第3のビール」は約7円上がることになり、酒店では駆け込み需要が起きています。一方、「ビール」は約9円下がることになり、長野県内のブルワリーも追い風を感じています。
■発泡酒・第3のビールの売り場拡充
(記者リポート)
「こちらの店では、店に入ってすぐのところに第3のビールがたくさん並んでいます」
長野市の「酒のスーパータカぎ」。
8月下旬から「発泡酒」や「第3のビール」の売り場を拡充しました。
10月1日からの酒税改正を見据えての対応です。
酒のスーパータカぎ・広沢正朗店長:
「こちら(発泡酒)は酒税改定で約7円ほど値上がる。第3のビールも約7円ほど酒税の改定で値上がる予定」
■約7円の増税…「ショック」
ビール類は、麦芽比率の割合に応じて「ビール」「発泡酒」「第3のビール」の3種類に分けられ、税額も分かれていました。
しかし、10月1日からは、350ミリリットル1缶あたり54.25円に統一されます。
税額が低かった「発泡酒」と「第3のビール」は、約7円上がることに。
こちらの店では、増税前の駆け込み需要を見越して、「発泡酒」と「第3のビール」の売り場を拡充しました。
28日も続々と「箱買い」する客が見られました。
第3のビールを購入:
「10月から値上げするということで、一応きょう買っておこうかなと。なじみがあるビールだったので値上げはショックが大きかった。(税率が下がっても)ビールだってこんなに安く買えないので」
ただ、さまざまな飲食料品の値上がりもあり、予想していたほどの駆け込み需要は起きていないと言います。
酒のスーパータカぎ・広沢正朗店長:
「(10月から)食料品が何千種類と値上がるので家計への打撃は否めないのだろうという印象。普段、晩酌にとお酒への魅力をぜひ感じ取ってほしいが、今一つというところは否めない」
■ビールは減税「追い風に期待」
一方、「発泡酒」や「第3のビール」より価格が高い「ビール」は税額が約9円下がります。
需要が増えると見越して、店では10月から一部のビールについて減税分以上に値下げをして販売する予定です。
また、大手ビールメーカー4社が「第3のビール」の麦芽率を上げ、10月以降、価格の安い「ビール」を発売すると発表していることも追い風になると期待しています。
酒のスーパータカぎ・広沢正朗店長:
「若年層の方、20代、30代の方にはビール離れを感じている。手頃にお買い求めしやすくなる価格をメーカー各社が設定して、販売できるので、より多くのお客様にお買い求めいただけるように期待している」
■クラフトビールも「選択肢に」
ビールの減税に県内のブルワリーはー
MATSUMOTO GAKU都 BREWING 中島亮醸造責任者:
「(ビール減税で)より多くの方に今まで飲まなかったお酒を手にしていただく機会もあるのでは」
松本市のホテル「ブエナビスタ」の地下にあるブルワリーでは、醸造したクラフトビールをレストランで提供している他、地元の土産店などでも販売しています。
麦芽やホップなどの原料が高騰していることから、販売価格は据え置きますが、ビールの減税によってクラフトビールが注目され、選択肢に入りやすくなるのではと期待しています。
MATSUMOTO GAKU都 BREWING 中島亮醸造責任者:
「価格整合できるような企業努力を続けてまいりたい。多くの方に今まで以上にクラフトビールやビールを楽しんでいただければ」
また、軽井沢町のヤッホーブルーイングは、酒税改正を受け、10月1日出荷分から「よなよなエール」など14品目の希望小売価格を9円引き下げます。
