福岡県議会の主要会派は、SNSで匿名アカウントを使い意図的に誹謗中傷ともとれる攻撃的投稿を繰り返していた自民党福岡県議団の林泰輔県議への『問責決議案』について、各会派が対応に苦慮している。また、福岡県議団が林県議に“SNS禁止令”などの処分を発表した。
林県議への2つの『問責決議案』
福岡県議会で9月29日に開かれた主要5会派の代表者による会議。

議論されたのは、自民党県議団の林泰輔県議が、自身の身元を隠したSNSの匿名アカウント『みみず屋さん』を使い、県議会の金銭授受疑惑を告発した吉松源昭県議などに対し、誹謗中傷ともとれる攻撃的な投稿を繰り返していたことへの対応について。

この問題をめぐっては、9月25日に吉松県議が『問責決議案』を提出し、その3日後の28日には、林県議が所属する自民党県議団から『主要5会派の連名で問責決議案を出したい』と、現在2つの『問責決議案』が出されている状態だ。

渦中の林県議は、9月24日に事の真偽を問われた際、報道各社に対し、自身が匿名アカウントを利用して関与したことを認め、「意図的な世論工作だった」などと釈明もしている。
こうした状況を受け、29日の代表者会議では、自民党県議団提案の案と吉松県議提案の案は、どちらも10月1日の本会議に諮られる見通しとなった。
今回の問題を各会派は、どう考え対処するのか?意見は分かれている。
『県民の声ふくおか』の原田博史代表は、「今の吉松さんのやつと自民党が主導している代表者会議としての話は、1つの案になることはない。両方に名を連ねるか、両方に連ねないか同じ扱いをします」との考えを示した。

また、『新政会』椛島徳博会長は、「趣旨はほぼ一緒ですし、当然、問責に値する考え方に変わりはありません」とした上で、「持ち帰って会派で検討したい」と対応を保留した。

一方、『公明党県議団』新開昌彦団長は、「問責決議は当然だと、各会派が共同して提案するのは当然であろう」と、自民党県議団提案の決議案に賛成する姿勢を見せた。

林県議に“SNS配信禁止”など処分
また、自民党県議団の渡辺勝将会長は、林県議に対し、『5カ月間の会派資格停止処分』にしたことを明らかにした。

具体的には、議員総会などへの出席禁止や、警察委員会の副委員長などの役職離任、今後のSNS発信禁止のほか、報道機関への対応は渡辺会長の許可を得ることなどとなっている。

林県議は、今回の処分を受けて「被害に遭われたみなさんにもお詫びを申し上げたい」と述べているという。
これまでのところ、林県議は、議員辞職の意思はないとしているが、今回の処分を受け、自民党に留まるのか、それとも会派離脱の考えもあるのか。林県議の次の決断に注目が集まっている。
(テレビ西日本)

