私たちにとって2026年の夏は、猛暑日も少なく比較的過ごしやすかったが、秋の味覚たちにとっては、そうではないようだ。畑や直売所に異変が起きている。
収穫の最盛期を迎えた、福島県須賀川市のブドウ畑だが、裂けた実や広がる病気と、いつもの年とは違う異様な雰囲気が漂っていた。
佐藤果樹園の佐藤昭治さんは「一見なんでもないように見えても、収穫して販売するにはやっぱりダメなんです」と話す。
須賀川市に近い郡山市のデータでは、9月に入ってから9月27日までの降水量は、前年の同じ時期と比べて3倍を超えている。一方、日照時間の合計は半分にも達していない。
土壌にも空気にも、たくさんの水分や湿気が含まれてしまったことから、水をたくさん吸ってしまった実が耐えきれず裂けてしまったという。
この畑でも、屋根を設置するなどして雨対策をしているものの、収穫量は4割ほど減ってしまう見通しだという。
佐藤さんは「『恵み』を越して『害』の雨です。年間の販売額はかなり落ち込む。農薬は高い、人件費は高い…一番やりづらいですね」と語った。
