創基150周年を迎えた北海道大学が、優れた食農技術を世界に発信しようと、新たな国際拠点の創設に向け9月25日、覚書を締結しました。
締結式には北大にゆかりのある人物が登場し、注目を浴びました。
北大と覚書を締結したのは、国際的な農業研究組織「Alliance/CIAT」です。
気候変動、食料・栄養安全保障、農業人口の減少、天然資源の劣化などが深刻化する一方、大学や研究機関の成果や技術の多くは、実証、事業開発、資金調達、海外展開の分野で十分な展開ができていないのが現状です。
これらの課題解決に向けて、日本の優れた食農技術を世界へ展開するための新たな国際拠点「Japan-CGIAR Food-Agri Innovation Hub」の創設へ連携。
自作のスマート農業やフードテック技術を途上国などの海外実証フィールドとつなぐことを目指しています。
締結式で注目の的となったのが、マーク・ランディ氏です。
マーク・ランディ氏は、「少年よ、大志を抱け」で知られるクラーク博士の玄孫(やしゃご)です。
北大の前身・札幌農学校の初代教頭のクラーク博士に深いゆかりのあるマーク・ランディ氏は、「私には深いつながりがあり、皆さんの前でお話しできることに深い感慨を抱いています。皆さんが作り上げてきたすべての成果を、高祖父(クラーク博士)も間違いなく格別に誇らしく思っているはずです」と述べました。
さらに「研究室で素晴らしい発見をするだけではもはや不十分。次の150年の未来に向け、優れた技術を北海道でテスト・実証し、世界へ届けるための新しい挑戦がここから始まります」と期待感を示しました。
宝金総長も「農業を教える学校として開校以来150年。新しい農業課題の解決を目指す時にクラーク博士の遺伝子を持った方が来ていただいたのは意味深い」と歓迎しました。
この連携で、気候変動や食料不足といった地球規模の課題解決を目指すとともに、日本発の農業イノベーションを世界へ届けたいとしています。
