台風25号による被害が拡大しています。
千葉県の印旛沼では、堤防の決壊が新たに1カ所増え、3カ所になりました。
周辺の町では排水が追い付かず、依然として冠水被害が続いています。
各地で長期化している台風25号による被害。
千葉県北部にある印旛沼周辺では、堤防が決壊してから2日たちましたが、依然として大規模な冠水が続いています。
さらに、浸水したソーラーパネルで火事が発生し、激しい火花と煙が上がっていました。
また、土砂崩れに巻き込まれて亡くなった女性の住宅の近隣住民は「『危ないからこっちやってよ』と言ったんだけど、その矢先に(土砂崩れに)なった」と語ります。
台風25号の被害が長期化する中で、新たに台風26号が発生。
再び列島に大荒れの天気をもたらす可能性があります。
台風25号の影響で、各地で相次いだ土砂崩れによる被害。
神奈川・横須賀市では、自宅が土砂崩れに巻き込まれ、この家に住む横山淳子さんが亡くなりました。
自宅は土砂災害特別警戒区域の「レッドゾーン」に指定されていました。
亡くなった女性の夫は、周辺住民とともに崖を補強する擁壁の設置を、2024年に横須賀市に要望していたといいます。
近隣住民:
何十年も前から大雨が降ると土砂が来て車が通れなくなるので、市に「なんとかしてくれ」というようなことをあげていたが、その矢先になった事故です、崩落という。
なぜ、住民から要請があったにもかかわらず、市は対応しなかったのか。
24日に会見を開いた横須賀市は、崖が民有地であったことから所有者にお願いするほか手段がなかったと説明した上で、避難指示が出た際は速やかに避難するよう呼びかけました。
台風25号の影響で、千葉県と神奈川県ではあわせて11人が死亡。
3人の行方と安否が分からなくなっています。
22日に堤防が決壊した千葉県の成田市や印西市などにまたがる印旛沼では、堤防の決壊が3カ所に拡大しました。
22日に過去最高の水位となる5メートルを観測し、堤防が決壊した北印旛沼。
水資源機構によると、水位は3.5メートルほどまで下がり、一部の場所では住宅地などに流れていた水が川に流れ出す様子が見られました。
今後も水位は徐々に下がってくるとのことですが、依然として大規模な冠水が続いています。
沼の水で浸水被害に遭った現場では、水没による漏電の影響か、激しい火花と黒煙が太陽光発電のパネルから上がっていました。
この状況に、近隣住民からは「赤いのが見えた、見えた。今度はこっちだ、こっちも今度」と驚きの声が上がりました。
4カ所で同時に発火する場面もありました。
冠水状態で消防や警察が近づけなかったものの、火は小康状態で人的被害はありませんでした。
印旛沼周辺では通行止めが続く道路も多く、渋滞が発生するなど交通にも影響が及んでいます。
一方、日差しが照り気温が上がる中、片づけ作業に追われる住民の姿がありました。
こちらの家では腰の辺りまで浸水しました。
住民:
(Q.これは浸水されて?)ごみ。冷蔵庫もひっくり返って浮かんできちゃった。暑くてね、今日は突然暑くて参っている。
周辺地域では井戸水を使用しているところも多く、ブレーカーを上げられずポンプを動かせないため、水を使うことができない状態だといいます。
酒々井町の住宅街も依然として冠水状態が続いていました。
さらに住民によると、23日より水が引いていないどころか、逆に水位が上がっているというのです。
住民:
今日の時点で10cm以上、きのうから比べて水位が上がっている状態。じんわりこの水位が上がってくる状況を見ると、生き地獄。
山からの水などの流入が続いているほか、土砂崩れによって配水管が機能していない可能性があるといいます。
22日から24日朝にかけても排水作業を行ったものの、追いつかない状態だといいます。
そうした中、新たに発生した台風26号。
発達しながら暴風域を伴って、29日には沖縄に直撃する恐れがあります。
さらに週末以降、関東などにも局地的に激しい雨をもたらす可能性があり、最新の情報に警戒が必要です。
