2020年7月豪雨による球磨川の氾濫で、八代市坂本町には甚大な被害が出ました。この豪雨災害以降、途絶えていた『くま川願い灯篭流し』がことしのお盆に6年ぶりに行われました。
【坂本町もりあげ隊 宮川 智光さん】
「灯篭流しをするのに今年の1月から準備をしてきて、その中で災害もあったので、不安の部分もあったけれど、開催できるのは感謝の気持ちが大きいです」
『くま川願い灯篭流し』は、2012年の荒瀬ダムの撤去を機に、坂本町葉木集落の住民たちが豊かな自然を次の世代に残そうと、毎年8月15日に灯篭を球磨川に流していました。
しかし、2020年7月の豪雨災害で、町に大きな被害が出て以来途絶えていました。
ことし、町を愛する人たちでつくる『坂本町もりあげ隊』が思いを引き継ごうと、6年ぶりの開催に向けて、準備を進めてきました。
この日は、保育園に地域のお年寄りが集まり、灯篭にそれぞれの思いを書きました。
【願い事を書く参加者】
「〈さいがいがないようにおいのりいたします〉みんながしあわせに過ごせるように」
「〈みんな、いつまでも元気でおってください〉と書きました」
「とても素晴らしいことと思います。若い人がこういうことをされるということをみんなで応援して、頑張ってもらいたいと思います」
しかし、その日は突然やってきました。
令和8年熊本地震。震度6強の揺れが襲った八代市の市街地から球磨川の上流に当たる坂本町には大きな被害はなかったものの、『坂本町もりあげ隊』のメンバーの中には自宅が被災した人もいました。
灯籠流しを開催するか迷いましたが、6年前の豪雨災害の時と同じように、多くのボランティアが被災地を支援する姿を見て、開催を決めました。
【坂本町もりあげ隊 宮川 智光さん】
「自分たちも水害の被害にあって、周りに助けてくれる人が多いと感じていて、人と人とのつながりは今回もすごく感じています」
豪雨や地震で犠牲になった人たちに黙とうを捧げました。
日が落ちて、辺りが暗くなり、ろうそくのやさしい灯りをたたえた1000個の紙灯籠がゆっくりと流れていきます。
(灯籠が流れていく)
【訪れた人】
「母の初盆があったし、母のことや地震のこととか、気持ちが落ち着けばなと。きれいです。やってもらって、うれしいです」
【坂本町もりあげ隊 宮川 智光さん】
「今回の災害でもボランティアがたくさん手伝いに来てくれて、人と人とのつながりは今後、災害が起きても、つながって助け合っていけるものと思っています。助け合いの気持ちは大事かなと思います」
