愛媛県西条市で今年も風物詩「西条まつり」が10月10日に開幕します。この秋祭りに欠かせないのが「だんじり」を彩る提灯です。市内の工房では、提灯づくりが最後の追い込みを迎えていて、15日も職人たちが作業に神経を集中させました。
西条市福武にある「伊予提灯工房」。提灯の本体に職人たちが釘を打ち込む音が響きます。この提灯は「西条まつり」の「だんじり」を彩る“宵の主役”。10月10日の開幕を前に、職人の4人が制作の追い込みに入っています。
「西条まつり」は今年も10月10日から17日までの間、市内の4つの神社で祭礼が行われ、「だんじり」や「みこし」「太鼓台」あわせて100数十台が市内を練り歩きます。
「だんじり」には1台あたり約100個の提灯が取り付けられ、闇夜に絢爛豪華な装飾を浮かび上がらせて、秋祭りの風情を一層駆り立てます。
工房では、主の日野徹さん、文字や図柄を描く妻・美保さんのほか、去年から2人の新人の職人が加わり、この日も提灯の本体作りとロウソクを立てる台座を取り付けるなど、全員が懸命に手を動かしていました。
作業は例年と同じ。しかし今年は忙しさが異なります。
伊予提灯工房・日野徹さん:
「めちゃくちゃ忙しいです。朝の9時位から夜の1時までやってます」
西条市内には3軒の工房があったものの、昨年末で1軒が廃業。今年の発注分を2軒でこなさなければならないため、「伊予提灯工房」は仕事量が3割ほど増えたといいます。
しかし新しい戦力になった2人も職人として1人前に育ってきたため、ペースの限界は1日3個だったのが5個に向上。受注分の半分以上を2人が担っているということです。
新人の職人・秋山真美奈さん:
「全ての行程においてスムーズにできるようになってきたので、だいぶ自信がついてきました。(祭りに)間に合わせます。提灯がなかったら始まらない」
新人の職人・谷野宮優梨香さん:
「今年は100個以上作ったので、かき夫も大事に使ってほしい」
工房の主の日野さんは「ロウソクが入った提灯はとても素敵。是非見ていただきたい」と話しています。
「西条まつり」の最大の呼び物は、約80台の「だんじり」が提灯に彩られて市内を回る伊曽乃神社の祭礼で15日に開幕。「伊予提灯工房」の提灯作りは、この前日まで続くということです。
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