自民党福岡県連の松本会長が14日上京し、党本部の鈴木幹事長と面会しました。
その後、国会議員とも面会し、その中から後任の会長を選出する方針も確認しました。
午前10時半ごろ、東京の自民党本部に姿を見せた福岡県連の松本国寛会長。
厳しい指摘を受けた8月28日以来の鈴木幹事長との面談です。
その時には…。
◆自民党福岡県連 松本国寛 会長(8月28日)
「(来春の県議選について)今のような事態であれば、特に県議会議員に対しては『公認証を出せる状況ではない』というご指摘を受けた」
◆自民党 鈴木俊一 幹事長
「自民党県連に対する批判も大変今、大きなものが実際ある。こうした状況が来年の統一地方選挙に対して『全国にも影響をしてはいけない』という思いを党本部として持っている」
党のトップ・高市総裁が現職の県議全員に対し、「自分の名前で公認証の発行は許さない」と厳しい姿勢を示しているということで、激震が走りました。
こうした状況に若手県議は…。
◆自民 佐藤楓 県議(当選1回)
「公認もらえないんですか?ポスターとか準備していたので、公認をもらえなかったら、作ったポスターも貼れないということ…」
Q.公認が出ずに選挙戦に臨むのは。
◆自民 大田満 県議(当選2回)
「今、想定していないから。県連の体制をいち早く組み立て直していただかないといけない」
福岡県連では、疑惑の当事者でもある松本会長が辞任を表明すると共に、今後の信頼回復に向けた改革案を作成。
その中には、県や県議会の第三者委員会の調査に全面的に協力することや、県議選の候補者への調査確認の実施、若手・中堅を含めた幅広い人材を県連役員に登用することなどを盛り込みました。
その上で臨んだ14日の懇談、果たしてその結果は。
◆自民党福岡県連 松本国寛会長
「(鈴木幹事長は)『県連の思いは分かった』と。『このロードマップについても理解できる』『しっかりと受け止めさせていただく』と」
その上で、議長や副議長を経験していない若手については速やかに公認を出していく考えが共有されたということです。
松本会長にはこの日、もう1つ大きな仕事が。
◆記者リポート
「幹事長らとの面会を終えた松本会長が姿を見せました。これから福岡の国会議員らとの会合を行います」
普段ならこのような会合にあまり顔を見せない麻生太郎副総裁、そして武田良太元総務大臣の姿も。
彼らの大きな関心は、前県議会議長の蔵内勇夫さんが失脚した今、次の県連会長を誰が務めるのか、今後の福岡での主導権争いもあって集まっていたのです。
◆自民党福岡県連 松本国寛 会長
「国会議員から県連会長を出そうということは、合意いただいた」
麻生さんは、総理補佐官でもある井上貴博衆議院議員と何やら話し込みながら、車で党本部から去って行きました。
その井上さんに直撃すると…。
Q.井上さんは出馬するか
◆井上貴博 衆院議員
「…」
井上さんなど県議出身の国会議員は次期会長の候補から外すべきとの意見も上がっていて、現在、有力とされているのは衆議院福岡3区選出で当選6回の古賀篤議員です。
Q.出馬の意向や決意は。
◆古賀篤 衆院議員
「きょう、この件では初めて議員同士では話をしたので。よく相談していきたい」
福岡の自民党を誰が先頭に立って立て直していくのか。9月末には新会長が誕生することとなります。
◇ ◇ ◇
(中継)
はい、東京・自民党本部前からお伝えします。
福岡の国会議員との会合を終えた松本会長に話を聞くことができました。
今回の会長選挙に立候補するには国会議員や県議などから推薦人を20人集める必要があります。
松本会長は「その推薦人から刷新感を出していきたい」と話しました。
具体的には、県議が推薦人となる場合は「当選1回や2回の若手など、金銭授受の疑惑がない議員に優先的になってもらうのが良い」としています。
また、衆院福岡5区の栗原渉議員に話を聞いたところ、会合では、新たな会長について、「県議出身ではない国会議員がやるべき」との地元からの意見が紹介されたということです。
かつて県議会の議長も務めた栗原議員は、この意見に対して、次のように答えました。
◆栗原渉 衆院議員(県議出身)
「いろんな意見が出たということは我々も理解しておくことが大事。誰が県連会長になっても、それぞれの役割で会長を支えていくということに尽きる」
新たな会長は9月末に決まる見通しです。
この新体制のもと、県連独自で金銭授受疑惑の調査を始めるということで今後の動向が注目されます。
◇ ◇ ◇
14日にあった県連側と福岡の自民党国会議員の会合には国会議員側からは少なくとも10人が参加し、先週の時点で麻生副総裁が参加することを決めていたそうです。
麻生さんがこうした会合に出てくること自体が異例で事の重大さを表している一方で、関係者によりますと、もう一人の実力者、武田良太元総務大臣は「麻生副総裁が出席する」という情報を漏れ聞いて、自身も出席することを決めたといいます。
今回の会合は国政選挙の候補者選考にも大きく関わる県連会長の行方を協議する意味もあり、長年、福岡の覇権争いをしてきた麻生さんと武田さんにとって今後の主導権を握る上でも「外せない会合だった」という見方ができます。
14日の党本部との会合も含めて、確認されたのが以下の2つです。
1つは自民県連の新会長については会長選挙を27日に行うことが決まり、新会長は国会議員から選ぶことで合意し、福岡3区の衆院議員古賀篤さんが有力とされています。
古賀さん自身は旧宏池会、つまり岸田元総理の派閥に所属していたので、麻生さん寄りとも武田さん寄りともはっきりとは言えない立場であり、古賀さんが新会長となった場合、麻生さん武田さんの今後の覇権争いにどう影響するかが注目です。
もう1つ最大の焦点は来年春の県議選の公認を「党本部が出すかどうか」の問題です。
当選1回から2回の若手県議については、議長や副議長の経験もないことから、公認を出す方向で党本部と合意しました。
ただ、議長や副議長を経験している中堅・ベテラン県議は金銭疑惑の第三者委員会の推移などを見ながら調整していくということで結局、まだ決まっていない状況です。
