長野市の城山動物園についてです。開園から65年が経ち、施設の老朽化も進んでいます。地域に愛される入園無料の動物園。未来に残すために、市は「サポーターの募集」を始めました。
■年間27万人「入園無料」の憩いの場
おいしそうにエサを食べるアシカの「シュン」。
サル山でくつろぐサルたちの姿は、癒やしの光景です。
長野市の城山動物園です。善光寺近くの城山公園内にあります。
園内にはペンギンやフラミンゴなどもいて、全部で38種類、約230匹が飼育されています。
親子で楽しめる大型遊具も。
入園無料で気軽に楽しめる人気の動物園で、2025年は約27万人が来園しました。
市内出身:
「昔は週末とかしょっちゅう遊びに来ていた。動物も近くて、モノレールとかメリーゴーランドとかあるので、コンパクトだけど楽しめる」
群馬県から:
「間近で小さいかわいいリスを見られたので、なかなか貴重な機会だった」
■開園65年 市民に愛される動物園
城山動物園は、1961年に開園。
1970年ごろの映像です。
この時にもアシカがいて、県内で唯一、飼育されていたといいます。
そしてニホンザルたちが遊ぶ「サル山」も、開園当初から存在しています。
大勢の人に愛されながら、2026年で65周年を迎えた城山動物園。
長い歴史とともに、ある問題が出てきています。
■「老朽化」であちこちに破損が
長野市城山動物園・塚田泰佑 飼育員:
「この部分も穴が開いてしまっていたところを(飼育員が)手で埋めたりしている状況。所々、修繕しながら65年たって、そろそろ本格的に再整備が必要かなという時期に」
問題は「施設の老朽化」です。
動物園に入ってすぐのアシカ舎では、塗装がはがれた部分が。
園内中央のサル山の一部にも穴が。
老朽化で破損した部分があちらこちらに―。
■飼育員が補修も…「限界がある」
「サル舎」脇の通路でも―。
長野市城山動物園・塚田泰佑 飼育員:
「ここも木の根っこで(コンクリートが)押し上げられている。ベビーカーを押した人や小さいお子さまには危なくなってしまっている」
開園以来、大規模な再整備は行われておらず、飼育員が業務の合間で傷んだ箇所の補修などを行っていますが、費用や人手不足もあり限界があるといいます。
長野市城山動物園・塚田泰佑 飼育員:
「お客さまの安全面もありますし、動物の過ごしやすさもありますし、いろいろな面から再整備が必要だと思っている」
■サポーター募集を開始 特典も
そこで長野市と園は開園以来、初めて「サポーター」の募集を始めました。
「サポーター」は個人や企業・団体が城山動物園や、市内にある茶臼山動物園の修繕・改修費用などを寄付する取り組みです。
個人は1口2000円、企業・団体は1口5万円からで、整備基金に積み立てられます。
サポーターになると、閉園日や閉園時間に行われる限定イベントへの参加などの特典があります。
■寄付で生まれる「新たな時間」
来園者は―。
来園者:
「(サポーター制度を)知らなかったので、知れば興味を持って子供と一緒にそういうこともできるかな」
長野市城山動物園・塚田泰佑 飼育員:
「老朽化した部分の修繕するという仕事がなくなれば、その時間をお客さまのために動物の解説をしたり、お客さまと触れ合う時間になったり、動物の繁殖に向けた取り組みだったりとか(できる)。われわれにとっても動物にとってもいいかなと思う」
■茶臼山動物園は毎年1000万円集まる
サポーターの募集は、すでに長野市の茶臼山動物園で行われていて、毎年1000万円ほどの寄付が集まっています。
これをもとに、茶臼山動物園では2026年7月に「アムールトラの森」をリニューアル。
総工費4億6000万円のうち、約3300万円を寄付金からあてたということです。
■「動物との距離が近い園」を未来へ
開園から65年。
市や園は、具体的な改修箇所や規模について、今後検討していくとし、寄付金は有効に活用したいとしています。
長野市城山動物園・塚田泰佑 飼育員
「城山動物園は今も昔も変わらず、動物とお客さんの距離が近い動物園と言っていただくことが多い。そういった大切にしてきた部分というのはあまり変えずに、より安全に楽しく遊ぶことができる動物園、そのような施設づくりができればいい」
