4年前の豪雨で被災し、現在も一部区間で運休が続くJR米坂線。これまで復旧に向けた議論が進められてきましたが、9月10日、沿線自治体の一つ、関川村がJR東日本に対し、3つの条件を付けた上でバスへの転換を容認する考えを示しました。これに対し、村民からは様々な声があがっています。
2022年8月に県北部を襲った豪雨で被災したJR米坂線。一部の区間では現在も運休が続いている状況です。
復旧に向けてはJRからは『JR単独での運営』、自治体が鉄道施設を保有する『上下分離式』、『第3セクターによる運営』、そして『バスへの転換』の4つの案が示されていましたが、なかなか結論が出ず4年の歳月が流れていました。
こうした中、9月10日朝、沿線自治体の一つ、関川村の加藤弘村長が村議会で示した一つの結論。
【関川村 加藤弘 村長】
「3つの条件を満たした上で、利便性の高い魅力のあるバス路線に転換できればと思っているところ」
加藤村長が条件を提示したのは、鉄道事業者であるJR東日本に対して。
条件として地域住民などの利便性を確保すること、村に実質的な財政負担を生じさせないこと、地域公共交通の維持にJRが主体的な役割を果たすことの3つを挙げています。
【関川村 加藤弘 村長】
「私が一番気にしていたのは、バス転換になったときに『バスになったらJRは知りませんよ』となったら困る」
この点については花角知事も9日の会見で釘を刺していました。
【花角知事】
「引き続きJRには地域の足を守る、地域と共生していくというところでしっかりコミットしてもらいたい」
これに対し、JR東日本側は…
【JR東日本 喜勢陽一 社長】
「地域の足をしっかり守っていくという責務まで放棄するつもりはない」
これまでの協議の中でも、こうした考えに基づくJR側の発言が多かったと話す加藤村長。
【関川村 加藤弘 村長】
「私が意思表明をする前提として、JRが本気でそういうことを思ってくれていると納得した」
ただ、バスへの転換については村民から様々な声があがります。
【村民】
「できるだけ早く(解決することが必要)。だけど4年経ったから、すぐやらなきゃならないという選択はする必要ないのでは」
【村民】
「(バスは)冬になると一般道を使うから、結局遅れが出たり、列車との連携がうまくいかない。やはり一番いいのは鉄路でつないで、あとは復旧したのちにどういうやり方にするか、みんなで意見を出して考えればいい話」
【村民】
「学校に通っている親世代、病院が少ない高齢者の声を上に吸い上げてもらいたい」
鉄路での復旧を願う村民の中には、米坂線の線路を写真に収めに来た人も。
【村民】
「すごくいい景色。これをもう誰にも教えられないのかなと。いままでは(鉄路での復旧を)期待して来ていた。もしかしたらと思っていたけど、なんか複雑」
豪雨からは4年あまり…関川村が態度を表明したことで議論が加速することが予想されますが、地域の住民の思いが置き去りにされないよう説明が尽くされる必要があります。
【関川村 加藤弘 村長】
「今回、こういう表明をして、住民の意見もこれから様々な意見があろうかと思うが、私としては私の思いを丁寧に伝えていきたい」
今回の関川村のバス転換容認の方針を受け、他の沿線自治体、県はどのような判断を下すのか、米坂線をめぐる今後の動向が注目されます。
