箱わなの中で激しく動き回りうなり声を上げるクマ。
8日、北海道・岩見沢市で出現したクマ。
おとりの餌で箱わなにかかったあと駆除されました。
市などによりますと、クマは体長約1.2メートル、体重は100kgと推定されるオスでした。
近くにある養鶏場では、2025年10月から4回にわたってニワトリなどがクマに襲われる被害が出ていますが、今回のクマとは別の個体とみられます。
農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー・原田勝男さん:
ニワトリ関係のものを食べたクマと同じ場合、(胃袋に)毛のようなものが入っているが、全くないので養鶏場を襲ったクマとは異なる。
一方、広島・三次市にある農園では、8月、収穫目前の梨がクマに食べられる被害が発生。
三上観光農園・三上恵美子さん:
この木も空っぽ。全部枝ごとに実があった。
クマは7月ごろから同じ地区の農園に毎日のように現れては多くの梨が被害に。
8月には、農園の近くに設置されていたイノシシ用の箱わなにクマが捕らえられたものの、力ずくで箱わなを破壊し逃げていったといいます。
クマレンジャー・坂根憲昭さん:
やっぱりビビりますよ。(クマに)全部ガバッとめくられて、出られた。
FNNは梨農園の許可を得てセンサーカメラを設置。
すると8月24日の午後10時過ぎ、クマが梨の木を登っていく様子を捉えました。
梨は袋がけされていますが、袋の中の梨の実だけを器用に食べていました。
毎朝、食べ散らかされた梨の片づけ作業に追われているという農園。
三上観光農園・三上恵美子さん:
どうすれば来ないようになるのか分からない。もう残念しか、悲しいしかないです。
クマが出没する夜間、生産者たちは警戒をして回ったり、花火を打ち上げ大きな音を出したりしていますが、そうした対策にもクマは慣れてしまったようです。
三上観光農園・三上恵美子さん:
怖いですね。でも仕方がない。ここまでしたら(ナシ)を守らないとしょうがない。仕方がないからやっています。
季節が夏から秋へと移り変わる中、各地でクマの目撃が相次いでいます。
長野・松本市では9月7日、県道の脇で1頭のクマがカメラに捉えられました。
撮影者:
一般の県道の脇で見たので、やっぱり人里に近い方に出るんだなと。(クマが)立ち上がってこっちを見ていたので、すぐに車を発進させて場所を離れた。
同じ長野県内では、9月5日、登山中の人がクマを目撃。
近くに林道があり、人通りのある場所だといいます。
撮影者:
望遠のカメラで撮ったのでちょっと遠くでしたが、やっぱり怖かった。
また、秋田・鹿角市でも8日、クマが住宅街の近くに出没。
撮影者:
ことしは木の実が豊作だという話なので、そこまで(クマが)飢えてないと思うが。
木の実が豊作にもかかわらず、なぜクマが人里に下りてくるのでしょうか。
岩手大学農学部・山内貴義准教授:
通常秋になれば(山に)エサが多くなるので人里にほとんど出なくなるんですが、人里においしいものがあると学習してしまった。人里自体も自分の生活圏の一部だと認識してしまっている個体が非常に多いのでは。
