8月24日、新潟県阿賀野市で行われた水原まつりの灯籠の押し合いで、参加していた男子高校生1人が死亡した。この事故を受け、県内の他の祭りでも安全対策が進められている。
■水原まつりで高校生が死亡する事故
8月24日、阿賀野市の水原まつりで行われた高さ2m以上の灯籠を押し合う催しで発生した事故。
この催しに灯籠の担ぎ手として参加していた高校3年生が死亡し、30代の男性2人がケガをした。
この事故を受け、県内の他の祭りでは安全対策が進められている。
「非常に痛ましい事故で、我々も祭りでいつ事故が起こるか分からないということで、悲しい思いとともに気を引き締めないといけないと思っている」
こう話すのは、亀田岩万燈保存会の立川義浩顧問だ。
新潟市江南区の亀田地区で50年以上続く『大岩万燈押し合い』。
岩をかたどった高さ約4mの『大岩万燈』と呼ばれる2つの巨大な灯籠をぶつけ合う、熱気あふれる催しだ。
例年、押し合いの中で少しでも片方のチームの体制が崩れたらすぐに押し合いをやめさる、乱闘など行きすぎた行為をした人は参加禁止にするなど、担ぎ手と観客の安全確保に取り組んできたが、「ロープで規制線を張って、中に人が入らないようにする。電柱に防具(クッション材)をつける。気休めでしかないが、安全確保という上で、短い押し合いでも確実に安全を確保して、押し合いを完了するということが我々の方針」だと立川顧問は話す。
■声明文には「暴力行為一切認めない」
2026年は阿賀野市の事故を受け、電柱と商店街のアーケードの柱の合計4箇所にクッション材を設置したほか、警備の人数も15人から20人に増やすなど安全対策を見直したという。
さらに押し合いが始まる前に毎年読み上げられる声明文には「暴力行為は一切認めない」という文字が強調して書かれていた。
立川顧問は「あくまでもきれいにぶつけるというのが我々の目的。何が一番いいかというと、きれいにぶつかって、お互い力を尽くしたというところに初めて快感・気持ちよさが出てくるので、横から誰かが暴力を振るったりするのは非常に後味が悪いものになる」と訴える。
■「時代にあった運営模索を」安全最優先の祭りを次世代へ
その上で、『大岩万燈押し合い』は安全を最優先に次世代に残したいという。
「我々からあとを引き継いだ者たちが、ずっと祭りをやっていって、時代にあった祭りの運営の仕方を模索しながら、この岩万燈を引き継いで、将来にわたってこのまつりが続くように願っている」
