人材派遣などをてがけるアデコが日本全国の一般社員と管理職あわせて1400人を対象に行った調査で、一般社員の7割以上が「管理職は損」と感じ、約8割が「将来管理職になりたくない」と考えているという結果が出た。
管理職になっても良いと思うための条件は「給与・賞与の大幅な増額」を挙げた人が最も多かった。
調査は「管理職という仕事についての意識」を調べる目的で、全国の一般社員800人と管理職600人をサンプルにインターネットで行われた。
一般社員から見た管理職という仕事への意識については、ネガティブなイメージがあると答えた人が76.1%で、ポジティブだと答えた人は23.9%にとどまった。
一般社員に「管理職という仕事は損と得どちらが多いと思うか」を尋ねたところ、「得よりも損の方が多い」と答えた人が59.1%と最多で、「損のみで得はない」と答えた人の12.6%とあわせて、7割以上が得よりも損の方が多いとの認識を示した。
得の方が多いと答えた人は26.0%、得のみで損はないと答えた人は2.3%だった。
一般社員に将来管理職になりたいか尋ねたところ、「なりたくない」人が41.8%で、「どちらかといえばなりたくない」人の34.9%とあわせ、8割近くが管理職になることに否定的だった。
理由は「ストレスが大きそうだから(78.0%)」「責任が増えそうだから(52.7%)」「勤務時間が長くなりそうだから(46.3%)」が上位だった。
一般社員にとって管理職になりたいと思うための条件については、「給与・賞与の大幅な増額」が69.7%と圧倒的に多く、「労働時間の適切な管理と削減(42.1%)」「役職に応じたインセンティブの付与(35.2%)」などが続いた。
一方、管理職を対象にした調査では、管理職という仕事にやりがいを感じている人は45.7%にとどまり、感じていない人が54.3%で上回った。
管理職という仕事に損と得どちらが多いと思うかについては、「損のみで得はない」人が9.2%、「得よりも損の方が多い」人が50.7%で、約6割が管理職は損だとの認識を示した。
「損よりも得の方が多い」と答えた人は38.3%、「得のみで損はない」と答えた強者も1.8%いた。
調査全体を通じて、自身の仕事が損だと感じている管理職が多く、それ以上に「管理職は損であり、なりたくない」と考える一般社員が非常に多い実態が見える結果となった。
アデコのリポートは、「こうした課題を解決するためには、管理職が本来担うべきマネジメント業務に集中できる環境を整えることが必要だ」とし、「管理職として得られる成長機会や達成感、組織への影響力といった魅力を可視化する環境づくりも必要だ」と分析している。
