「米の供給量は十分に確保されることが確認されたことから政府備蓄米の買い戻し手続きを開始いたします」
9月1日、鈴木農水大臣が表明した備蓄米の買い戻し。
2025年に放出した政府備蓄米59万トンのうち、2025年産の21万トンを対象に9月中に買い戻す方針です。
当初は2026年の新米を備蓄米用にという案も浮上しましたが、現在出回っている2025年のコメを買い戻す方針です。
下落傾向のコメ価格。スーパーで見てみると…
「本日は税込みで5キロ2894円、3000円を切って販売している。10キロは税込みで5810円で販売しているが、あすからは5378円。450円ほどあすから値下げする」(マルコストアー 山川悟史 社長)
令和のコメ騒動で一時5キロ4000円を超えていたものの、新米の足音が聞こえ始めると一気に下落傾向に。最新の数字では3156円まで価格が下がりました。
今後出回る新米について聞いてみると…
「2026年に関しては去年やおととしのように新米が大幅に高くなることは考えてはいない」(マルコストアー 山川悟史 社長)
このままだとコメが暴落する恐れも出てくる中、政府が示した「備蓄米の買い戻し」。市場には6月時点で243万トンの民間在庫があり、これは適正水準とされる180~200万トンを上回っています。
「十分な供給量が確保できる」との理由で、備蓄米として買い戻し、民間の在庫を減らす狙いがあるとみられます。
政府の政策に市民は…
「また、コメが高くなるのかな」
「大臣も変わったことをやる。(コメが高くなったら)パンを食べる」(いずれも買い物客)
市場からコメが減ることで、価格に影響があるのか。専門家は…
「21万トンはある程度の量ではあるが、いまの価格下落を食い止めるほどの数量ではない。古米が多いと新米が売りにくいということで、産地の古米販売の負担を軽減する意味はあると思う」(酪農学園大学 相原晴伴教授)
2025年は”令和の米騒動”と言われるなか、政府が備蓄米を業者に売り渡す形で放出し、市場のコメの量を増やして値段をなんとか下げました。
2026年は市場にコメが余り、新米の実りも良さそうだということで、量が確保できると確認されました。そこで、2025年に売り渡したコメを買い戻そうとなりました。
もともと96万トンあった備蓄米は2026年6月現在で32万トンまで減っていますが、買い戻しにより59万トン程度まで増やすことを想定しています。
市場にあるコメの量が減ると、コメ価格が再び上昇するのか…
現在市場に243万トンの在庫がありますが、買戻しで222万トンくらいまで減る見込みです。
しかし、これでも適正水準とされる180~200万トンよりは多い量。
酪農学園大学の相原晴伴教授によりますと、「買い戻す21万トンはある程度の量ではあるが、価格の下落を食い止めるほどの数量ではない」と分析しています。
