一枚の写真から街を再発見する「兵動大樹の今昔さんぽ」。
今回は、兵庫県尼崎市の「ゼロカーボンベースボールパーク」からスタートです。
去年誕生したこの施設は、阪神タイガースの2軍球場です。
【兵動大樹さん】「サトテル(佐藤輝明さん)と同じ目線に立っていいですか?」
「芸人じゃなければ野球選手になってたかも」と、バッターボックスに立つ兵動さんに渡された写真は、昭和45年ごろ(1970年ごろ)に尼崎市で撮影されたもの。
レンガ造りの味のある建物が写っていますが、写真の一部が隠されています。
写真の場所を見つけることができるのでしょうか?
■「ゼロカーボンベースボールパーク」は魅力たくさん
「ゼロカーボンベースボールパーク」のメインスタジアムのグラウンドは、広さ、方向、芝や土まで甲子園とまったく同じに作られています。
ファンにとってたまらないのが、併設する練習場で選手の練習風景を間近で見られること。
さらに環境にも配慮されていて、グラウンドへの散水には雨水を濾過して使用し、座席の一部には甲子園で使われたビールのプラスチックカップをリサイクルした素材が使われているそうです。
ここでは、球団のマスコットキャラクター「トラッキー」の弟「コラッキー」の限定グッズや、かつての2軍名称「ジャガーズ」の復刻グッズも販売。
さらに選手寮「虎風荘」で愛されていた「虎風荘カレー」もお土産として商品化されています。
■ 「優勝マジック」点灯が日本一早い商店街で探索!
球場の魅力を堪能したところで、いよいよ本題です。
改めてレンガ造りの建物に書かれた文字を見ると、「郷土の繁栄、奉仕」という部分だけは見ることができます。
聞き込みのために向かったのは、「優勝マジック」が日本一早く告知されることで有名な、阪神ファンの聖地ともいえる尼崎中央商店街。
出会った親子連れに写真を見せると、「洋食店かと思った」との返答が。
「郷土の繁栄、奉仕」という言葉はピンと来ないようです。
ほかにも何人かに見せてみると「古い建物が寺町にあったような…」とのこと。
「寺町」というワードは出てきましたが、決定的なヒントはありません。
■ 救世主を頼って”勝利の方程式”発動!
そこで兵動さんが頼ったのが、過去に何度もピンチを救ってくれた商店街のおもちゃ店「おもちゃの国 ワンワン屋」。
店主は筋金入りの阪神ファンのご夫婦!まずは阪神談義からスタートするのがお約束です。
さて、写真を見せると…。
【店主】「分かります!」
【兵動大樹さん】「分かります?」
【ご主人】「尼信(あましん)の本店のとこ」
【兵動大樹さん】「え、尼崎信用金庫の本店?」
やはり即答!
さらに、2年前と同じ”勝利の方程式”で、向かいのお茶店「中村園」にも確認。
130年の歴史を持つ老舗のご主人も「昔の尼信の本店」と太鼓判を押してくれました。
隠されていた文字は、「尼崎信用金庫」でした。
■ 初代本店から4代目本店までがずらり密集
写真の場所が判明し、尼崎信用金庫に取材を申し込むと快諾してくれました。
初代本店は記念館として保存されています。
尼崎信用金庫は1921年(大正10年)、マッチ製造業を営む初代組合長・小森純一氏の自宅応接室を事務所にして創業したのが始まりです。
驚くべきことに、初代・2代目・3代目の本店が並んで建っています。
現在の本店も、すぐ近くにあり、なんとも今昔を感じさせます。
記念館の裏側には、地域の発展と文化向上を目的に、地元アーティストの作品や郷土資料を展示する尼信会館があります。
イメージキャラクター「あまちゃん・しんちゃん」のデザインは『忍たま乱太郎』の作者である尼崎出身の漫画家・尼子騒兵衛先生が手がけました。
■ 世界に約260枚のコインに「1兆マルク硬貨」
尼信会館には、信用金庫ならではの展示もあります。
それが、世界170カ国・2500点のコインを展示するコインミュージアムです。
歴代の日本の紙幣の移り変わりや、戦時中に物資不足で小さくなったお札など、お金の歴史が一目で分かる展示が並びます。
中でも注目は、ドイツのハイパーインフレ時代の「1兆マルク硬貨」。
パン1個買うのにこれが必要だったというから驚きです。
さらにソロモン諸島の独立5周年記念硬貨は世界に約260枚しか存在しない超レア物です。
【兵動大樹さん】「1枚が尼信さんのとこにあるの!頑張りましたね、尼信さん」
■ 世界62カ国の貯金箱が大集合!豚が愛される理由とは
さて、最後に写真撮影ですが、実は写真に写っていた建物は移動されていたことが分かりました。
初代本店(現記念館)の隣にあった建物は2代目本店でしたが、3代目本店を建設する時に移動させたのです。
ちなみに、2代目本店だった建物は現在「世界の貯金箱博物館」として生まれ変わっています。
世界62カ国・2万5000点以上の貯金箱を収蔵するこの博物館では、世界最古の貯金箱・古代ギリシャ時代の「テサウロス」のレプリカなどが展示されています。
実は豚の貯金箱は世界共通であり、頭の先からつま先まで食べられる=無駄遣いしないという象徴ということから、多産=幸福のシンボルだという理由だそうです。
館内には1985年の阪神優勝ポスターというお宝も。
地域に根ざし、街の歴史と文化を守り続ける尼崎信用金庫の奥深さを実感する今昔さんぽでした。
【兵動大樹さん】「すごかったな、尼信さん、尼崎好きやな~!」
(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」2026年8月21日放送)
