震度7を観測した熊本県宇城市では、犬を育てる施設にも被害が出ました。10年にわたって犬を飼育してきたブリーダーは、大きな決断を下しました。
元気に走り回る豆柴。しかし、足元の地面は大きく割れてしまっています。震度7を観測した宇城市にある豆柴専門の飼育施設。現在は、およそ50匹を飼育しています。
(ブリーダー・藤本栄子さん)
「動きがとれないくらいの揺れでした」
ブリーダーの藤本栄子さん。この場所で、およそ10年にわたって犬の飼育に携わってきました。
(ブリーダー・藤本栄子さん)
「(被害に)気づいたのは2日後、「ああ、こんなふうにひどかったんだ」って思いましたね。ちょっと呆然としましたね」
断水が続いていたため、藤本さんは犬舎を掃除するための水を毎日、施設とは離れた場所までくみに行っていました。
(ブリーダー・藤本栄子さん)
「水を運ぶのも大変。最初はなんとか乗り切ろうと思ったけど、ちょっと疲れてきました。続けたい気持ちはあるんですけど、年が年だし体力ももう限界だなと思って」
犬の将来を考えた時、藤本さんは、健全な環境を保つのは難しいと考え、飼育している犬を全て手放すことを決めました。生後間もない子犬の引き取りを、SNSで募集したところ、応募が何件もあったといいます。
(子犬を引き取りに来た人)
「私がインスタグラムで(募集を)見つけて、ちょうど犬を迎えようかなって探しているときだったので」
「地震で大変なので、お手伝い(の気持ち)」
8月中に出力のすべての犬が施設を去ることに…。
(ブリーダー・藤本栄子さん)
「(子犬を引き取ってもらえるのは)うれしい。あの子が幸せになりそう。あんなに大事にされて、かわいがられて、うれしいです」
一方、自身のこれからについては。
(ブリーダー・藤本栄子さん)
「いろいろ考えても難しいことがいっぱいあって。廃業するんでしょうかね。ちょっとはっきりわからないけど、廃業の方向には行くでしょうね」
