2014年の広島土砂災害から、8月20日で12年です。広島市西区の井口台では、高校生が中心となって、ドローンや人気ゲーム「マインクラフト」を活用し、地域の土砂災害について考える防災・減災学習会が開かれました。

この学習会を企画したのは、広島井口高校の生徒たちです。会場となった井口台中学校には、地域の小中学生や住民、関係者などおよそ50人が集まり、身近な地域の災害リスクについて学びました。

まず発表されたのは、ドローンで計測した井口台周辺の地形データです。2025年度と2026年度の冬のデータを比較したところ、一部の場所で地面が低くなっていることが分かりました。

高校生は、こうした変化によって斜面が急になり、土砂が崩れやすくなる可能性があると説明しました。


そして、地域の人たちに避難をより身近に考えてもらおうと、高校生たちが活用したのが自由に3D空間を創造できる「マインクラフト」です。

広島県のインフラマネジメント基盤「DoboX」の地形データなどをもとに、高校生が地域の小中学生にも協力してもらい、井口台の街並みをゲームの中に取り組みを進めています。さらに今後、ドローンの計測で分かった地形の「危険な変化」も取り入れる予定です。


マインクラフトで再現を進めている井口台周辺の街並みは、避難に関わる主要な部分が完成し、そのほかは現在も制作途中です。

参加した小学生たちは、自分たちも制作に関わったゲームの世界を実際に操作し、大雨が降った場合、どの道を通れば安全に避難できるのかを考えました。

【井口高校 生徒】
「避難所に向かってまっすぐ進むと、危険な区域に入ってしまう場所があります。最短経路が必ずしも安全な経路ではないことを、直感的に理解してほしいです」

【参加した小学生】
「いつも通る道が使えないと遠く感じました。普段は近くて安心な道でも、災害の時には使えず、安全のために遠回りすることが必要だと分かりました」


続いて行われたのは、ドローンを使った実際の地形測量です。鈴が峰の南側にある谷の上空にドローンを飛ばし、レーザーを使って地形を測る様子を見学しました。

測量したデータはその場で画面に表示され、これまでに計測した地形の変化や、過去の豪雨災害で大きな被害が出た谷のデータなどと比較しました。

学習会ではこのほか、地域の土砂災害ハザードマップや、大雨に関する気象情報、現在建設が進められている砂防堰堤についても確認しました。

高校生たちは、台風や秋雨前線による大雨が増える時期を前に、最新の技術を使いながら、
自分たちにできる防災や避難活動の支え合いについて考えてほしいとしています。

テレビ新広島
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