黒いダイヤとも呼ばれる“クロマグロ”の漁獲枠の拡大が8月18日の国際会議で合意されました。漁獲枠の拡大を求めてきた漁業関係者は大喜び?と思いきや、まだ手放しでは喜べない状況だと言います。
漁獲枠の壁が立ちはだかり…
【内海府漁業生産組合】
「せっかく入ってくれた魚を全部放流」
豊漁であっても放流せざるを得ない状況にあったクロマグロ。
7月の会議では、大型マグロの漁獲枠を拡大し、小型マグロの漁獲枠を減らす日本の提案は合意に至りませんでしたが、反対していたメキシコが一転、支持を表明したことで8月18日、合意に達しました。
【鈴木農水大臣】
「クロマグロの大型魚の漁獲枠が、日本を含む中部太平洋側で現行から25%増の1万4836トンとなる」
この知らせに…
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「(Q.漁獲枠拡大が決まったが)僕もまだ聞いていないけど、漁獲枠の拡大が?それはよかった。現場の漁師の声が国に届いて、国の声が世界に正しいと認められたという結果」
ただ、その拡大を手放しで喜べないと話すのは佐渡の漁業関係者です。
【内海府漁業生産組合 本間信俊 組合長】
「複雑な気持ちというのが本音。これからどういう数量が我々に来るか、(小型のマグロの)削減がどの割合来るかを見てみないと」
近海で漁を行う佐渡などが分類される“沿岸漁業”と巻き網漁業などとの間で拡大された漁獲枠がどう配分されるのかが分からないためです。
大型マグロでは現状、巻き網漁業の配分が大きくなっています。
【内海府漁業生産組合 本間信俊 組合長】
「日本には優位(な合意)だと思っているが、日本(国内の漁獲枠)の戦いのほうが複雑だと思う。できるだけ巻き網との格差がない政策を取っていただきたいと思っている」
関係者はその配分の行方を注視していく考えです。
