熊本地震の被災地で、自宅で過ごす高齢者などに行政が目を配る取り組みが始まりました。熊本市では地震の被害が大きかった南区を中心に、保健師が個別に家庭を訪問し支援につなげています。
熊本市では8月8日から、高齢者や障がいがあり自宅で生活する人の実態を把握するため、保健師による戸別訪問が行われています。
「お薬とかはどうですか?定期的に飲めていますか?」(保健師)
「薬は十分あります」(高齢男性)
健康状態や生活状況に加え、食料は確保できているか、困っていることはないかなど細かく確認します。
「自分の顎に親指を当てて耳の下までなぞると、どこかで唾液がじわーと出るところがあるので、お食事の前とかにちょっと押してもらうと、むせにくくなったり唾液が出やすくなったりします」(保健師)
「ありがたいですね、やっぱり。寂しさも通り過ぎている。ずっと1人だから…」(高齢男性)
熊本市によりますと、県外の保健師も応援に加わったことで、19日までに被害の大きかった南区を中心に約4500世帯を訪問しました。災害関連死の防止にもつなげていきたい考えです。
保健師の大川真紀さんは「被害に遭われた方や余震に対して不安に思っている方の自宅を訪問して、顔を合わせて話を聞くことで安心感を覚えてもらったり、不安なことを直接訴えていただくということが訪問の意義だと思う」と話していました。
