北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)氏は、アメリカのトランプ大統領の指示で米韓合同軍事演習が縮小されたことについて、「全く興味を感じない」と述べ、アメリカ側をけん制しました。
トランプ大統領は16日、米韓合同軍事演習について、北朝鮮に「不適切で敵対的なシグナルを送る」として大幅に縮小するよう指示しました。
これを受け韓国軍は19日、17日から始まった演習について、当初27日までとしていた日程を21日までと半分に短縮し、反撃作戦の訓練を行わないと発表しました。
こうした中、朝鮮中央通信は19日、北朝鮮の金正恩総書記の妹、金与正氏が演習の縮小について「評価する価値もなく、全く興味を感じない」と述べたと伝えました。
その上で、「規模や期間が短縮されたからといって、挑発的、攻撃的な軍事演習の本質が変わるわけではない」と主張しました。
さらに、米韓の合同軍事演習が継続的に行われ、現在も進行中であることに「より注目している」とした上で、「アメリカ側が今回の措置を善意の措置として宣伝しようとしても、望む答えは得られないだろう」とけん制しました。
一方、ウォールストリート・ジャーナルは、トランプ大統領が早ければ2026年の秋にも金総書記との首脳会談を実現するよう側近らに求めていると報じています。
11月に中国で開かれるAPEC首脳会議にあわせたアジア訪問の際の会談を検討しているということです。
与正氏は最近、米朝の首脳間で意思疎通があったとの情報については「全く知らないことだ」と述べ、把握していないとの認識を示しました。
その一方で、金総書記がトランプ大統領に「個人的に良い思い出と感情を持っていることはすでに何度も明らかにしている」とした上で、「2人の関係は依然として素晴らしい」と強調しました。
ただ「アメリカの北朝鮮に対する敵視政策は変わっていない」として、「今この瞬間も敵対的な軍事活動を行っている」とアメリカを非難しています。
