8月18日で熊本地震が発生して3週間です。
厳しい暑さが被災地を苦しめる中、いまだ断水が続いている地域があります。
熊本出身のUHB記者が現地を取材しました。
8月12日、熊本県氷川町である家族が誕生日のパーティーを開いていました。
「4歳です」
「おめでとう。誕生日プレゼント、またいつか買いに行こうね」(被災した家族)
今も断水が続いていて、ごはんを作れません。誕生日は炊き出しのお弁当で祝いました。
私が熊本県の被災地に向かったのは、地震発生から4日後でした。
私は熊本で生まれ育ち、10年前の熊本地震のときは高校1年生でした。
熊本城が修復されていくのを見ながら高校生活を送りました。
「いま余震がありました」(福岡百記者)
10年前も余震が続き、揺れで酔うような状態を経験しましたが、そのとき感じた不安や恐怖を思い出しました。
今回の地震で熊本県では3万を超える住宅に被害が出たほか、8月17日の時点でまだ約7380戸が断水しています。
最大震度7を観測した氷川町に住む古賀小百合さんの親子です。
誕生日を祝っていたあの家族です。
地震発生から5日間、家で電気が使えるようになるまで車中泊を続けました。
「電気が来たとき、号泣で号泣で。だから早く水が出てくれたらいいんですけど。物資とかもいただいてるから、ありがたいなって」(古賀小百合さん)
自宅を見せてもらいました。
古賀さんは限られた水を工夫して使っていました。
「水道の代わりという感じ」(古賀さん)
トイレの水を用意するのも重労働です。
近所の地下水を分けてもらい、浴槽にためています。
この水をバケツにくんで、1日に何度もトイレに運んでいました。
「バケツに2回から3回したらたまるので、それをいつも繰り返して流している」
「(Q:トイレするのに2回ぐらい必要?)ペーパーが底で止まってる状態だから、3回ぐらいしないと流れない」(いずれも古賀さん)
断水が続く熊本で被災者をさらに苦しめていたのが暑さです。
熊本市では8月3日、観測史上初めて最高気温が40℃以上の「酷暑日」となりました。
「サウナ状態で作業しないといけない。でもあまり着替えがない。水がなくて洗濯が大変だから」(氷川町の男性)
「(Q:お風呂は?)水浴びみたいな。ただこの暑さなので体を拭くだけでもできるだけありがたい」(氷川町の女性)
連日、支給される水だけでやりくりしないといけません。
各地で入浴支援が始まりました。1週間ぶりの温かいお風呂です。
「どこか(風呂に)入れる所ないかなと探していた。あったかいお湯につかってほっとしました」(八代市の女性)
大きな地震が起きると、なぜ断水が長引いてしまうのでしょうか。
「(水道管は)地面の中に入っているので、どこが壊れているか見つけるのが非常に難しい」(北海学園大学 山田俊郎教授)
2018年、同じく最大震度7を観測した胆振東部地震でも約6万8000戸で断水が発生しました。
復旧までに1か月かかっています。
「(道内では)凍結しないように水道管は通常より深い所に掘られているので時間がかかる」(山田教授)
熊本で続く断水。
国交省などは8月末までの復旧を目指していますが、その間も30℃以上の気温が予想されています。
