夏の味覚、モモが旬を迎えています。長野県小布施町のカフェでは、旬のスイーツを月替わりで提供していて、8月は自家農園のこだわりのモモが登場。夏の観光客などを癒やしています。
■築100年超古民家カフェ
かき氷の上にたっぷりかかったのは、熟したモモを煮詰めたピューレ。パフェのてっぺんには、収穫したばかりのみずみずしいモモが盛られています。
(記者リポート)
「ん〜!モモのみずみずしさに濃厚なクリームがマッチしてとてもリッチな味わいです」
訪ねたのは小布施町の中心部にある「カフェ&マルシェ イチニイ」。
築100年以上の古民家を改装した店です。太い梁など木の温もりを感じる空間で、旬の果物を使ったスイーツが味わえます。
■こだわりの白桃「なつっこ」
今、提供するのはモモ。8月上旬、長野市篠ノ井の畑で白桃の「なつっこ」が収穫のピークを迎えていました。
滝澤由明さん:
「こういう感じで白いのが出ているのが。赤ちゃんのおしりみたいにプクッとしていて、白い点々が出ているのがおいしいですよ。(今年は)暑さが続いているので味がいい。暑さの前は雨も適度に降ったので玉の伸びもいい」
化学肥料など極力使わず育てたこだわりのモモ。収穫は毎朝5時前から、時間に追われる忙しい作業です。
妻・万由美さん:
「1日採り遅れると、これおいしそうだなと思うところがやわらかい。やわらかいと共選所に出せない。大阪、東京の市場に着くまでに茶色くなっちゃうのよね。甘くてね、ここが一番おいしいところなんだけど」
■毎月変わる旬のパフェ
そのおいしさを届けたいとカフェを開いたのが、滝澤さんの長男で建築士の正國さんです。
滝澤正國さん:
「(農家は)収穫にすごく忙しいので、もう売ることや誰かに届けたいというところがすごく難しい。収穫するだけで精いっぱい」
実はコロナ禍に、当初、出店を計画した業者が断念。設計士として関わっていた正國さんが、カフェを開く決断をしました。作り手の苦労と旬のおいしさをよく知る滝澤さん。設計を一からやり直し、自然な空間をつくりました。
あるコンセプトがあります。
滝澤正國さん:
「旬の果物がどんどん(時期を)ズレてできてくるんで、毎月変えていくコンセプトをもって営業しています」
2025年9月はブドウ。10月は栗。11月はリンゴなど。地元でとれる旬の作物で、月替わりの12種類のパフェを提供します。
■出荷できないモモが絶品に
8月はモモです。出荷できないはねだしの実を、畑の近くにつくった加工場に持ち込みます。
妻・さちさん:
「甘いんですよ、やっぱり。押し傷になっちゃうくらいやわらかいから熟して甘い」
種を取りのぞき、砂糖など加えずに10分ほど煮て凍結保存。これをミキサーにかけるととろけるように甘いピューレが完成です。
「信州産白桃のかき氷」にはこのピューレが練乳と重ねるようにたっぷりかかっています。
このほか、切ったモモを花びらに見立てて盛り付けたタルトや、モモのコンポートやシロップにジャスミンティーを注いですっきりした喉越しの「ピーチジャスミンティー」も。
■人気の「葉月パフェ」
メニューは、店のスタッフの考案です。
特に人気のパフェ。モモを使った「葉月パフェ」は、注文を受けてから皮をむきます。
桜井涼乃店長:
「一番おいしい状態で食べていただきたいと思って、生産者の顔が見えるのでメニュー開発にも力が入ります」
てっぺんには贅沢に半玉分が乗せられました。
東京からの客:
「(モモが)こんなに乗っていたので、びっくりしてどこから食べようかなとおもって。すごくおいしいです」
「(食感が)まだこりこりでいい。採れたてな感じで」
滝澤正國さん:
「おかげさまで、毎月楽しみにしてくれているお客さまが増えていると思います。毎月変わるのはスタッフにとってはものすごく大変なところ。でもスタッフも前向きに取り組んでいて、それがお客さまに伝わってワクワクじゃないけど」
猛暑を癒やす旬のおいしさ。お盆からはいよいよ「川中島白桃」が登場し、8月いっぱい提供されます。
