8月12日午前、新潟市西蒲区の海で遊んでいた33歳の父親と6歳の息子が沖に流され、ヘリコプターで救助された。いずれも命に別条はなかったが、専門家は「浮き輪だったから助かった。助かったのは奇跡に近いくらい」と指摘している。

沖合約900mまで流された親子 約1時間後ヘリで救助

12日午前11時前、新潟市西蒲区間瀬の海岸で「旦那と子どもが浮き輪に乗って流されている」と30代の女性から通報があった。

新潟市西蒲区間瀬の海岸
新潟市西蒲区間瀬の海岸
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新潟海上保安部などによると、さいたま市に住む33歳の父親と小学1年の息子がそれぞれ浮き輪に乗って遊んでいたところ、息子が沖の方に流され始め、助けに向かった父親とともにそのまま沖合約900mまで流されたという。

2人は浮き輪につかまり漂流し、通報から約1時間後にヘリで救助された。いずれも意識はあり、命に別条はなかった。

現場は遊泳禁止区域 台風の影響でやや強い風も「一番の原因は風」

現場は新潟市がしている海水浴場ではなく、遊泳禁止区域とされていた場所だった。

現場を訪れた水辺の事故に詳しい長岡技術科学大学の斎藤秀俊教授は「一番の原因が何かと言われると風」と話す。

台風の影響で12日の新潟県内の海上は風がやや強く、波もあり、当時の現場付近は北西の風5m、波の高さは50cmだった。

「奇跡に近いくらい」親子の命を救った“浮き輪” 早期発見の要因にも

2人はライフジャケットを着用していなかったが、斎藤教授は「浮き輪だったことが功を奏した」と話す。

長岡技術科学大学 斎藤秀俊 教授
長岡技術科学大学 斎藤秀俊 教授

「波がこれだけあって、あそこまでの距離、ライフジャケットは水の中に入っていくと、どんどん緩み、ずりあがってくる。波までずりあがってくると呼吸が難しくなる。もし、本当に浮き輪につかまっていたとすると、浮き輪でこうやっている限りは顔が沈まない。しかも簡単に転覆しない。浮き輪は波があっても安定しているので、やっぱり浮き輪で助かった。しかも丸が大きくなるので、上から見た時の発見がライフジャケットより早い。ちょっとびっくり、あそこまでというとむしろ奇跡に近いくらい」

また、斎藤教授は「海で流されると発見が遅れる。ヘリコプターから見た時に人は小さな粒でしか見えない」と指摘。今回も沖合約900mまで流されていたため「一歩間違っていたらしばらく見つかっていないかもしれない」と話す。

早期に救出できた要因にも浮き輪がつながったという。

「遊ぶ時はひざ下までの水深で」水辺の事故防止へ注意呼びかけ

12日は新潟県柏崎市の海水浴場でも遊泳していた50代の男性が沖に100m流され消防に救助される事故が起きている。

新潟県内で水難事故が相次ぐ中、斎藤教授は「海とか川で遊ぶ時にはひざ下までの水深で遊んでいただきたい。たとえライフジャケットや浮き輪を持っていたとしても足がつかなければ流される。足の届くところで遊ぶのはまず大事。お子様と海とか川に入る時には一緒に入って、一緒に遊んでほしい。お子さんが一人で、お父さん・お母さんがスマホを見ているなんて絶対ダメなのでやらないようにしてほしい」と注意を呼びかける。

また、海上保安庁も事前に天候を確認することなど注意を呼びかけている。

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NST新潟総合テレビ
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