「これはマヨネーズの王者だ!ウマイ!うますぎる!どこで買えるんだ?」

日本を訪れたイスラエルからの観光客が、初めて口にした日本のマヨネーズに感動してそう叫びました。取材班が近くの店に案内すると、彼はすぐさま商品を手に取り、「母国に持って帰るよ!」とさっそく購入していました。

思わず笑ってしまうほど豪快な反応ですが、実は日本のマヨネーズは今、世界から大注目されているのです。

8月4日に発表された、今年上半期の輸出データによると、「ソース類」の輸出額は過去最高額を記録。

その大きな要因として注目されているのが、日本のマヨネーズの人気なのです。輸出量はおよそ10年間で2倍以上に増加しています。

なぜ今、日本のマヨネーズが世界を魅了しているのか、関西テレビ「newsランナー」は関西、そして海外でも徹底取材しました。

■マヨネーズは日本生まれではない しかし日本で”進化”した

そもそもマヨネーズは、スペインの港町マオンで生まれたとされています。「マオンのソース」が転じて”マヨネーズ”という名称になったという説が有力です。

日本に初めてマヨネーズを持ち込んだのは「キユーピー」。創業者がアメリカでマヨネーズを食べて感動し、日本に製造を持ち帰ったのがきっかけとされます。それはいまから101年前のこと。

当時の日本人の反応はについて、「キユーピー」マーケティング本部の中村友美さんは「間違えて整髪料だと思ってしまうエピソードも聞いております」と語ります。白くてクリーミーな見た目に、戸惑いを隠せなかった人も多かったようです。

しかし戦後、食生活が“洋風化”するにつれてマヨネーズは急速に食卓へ浸透。何にでもマヨネーズをかけずにはいられない”マヨラー”という言葉が生まれるほど、日本人の生活に深く根づいていきました。

■みたらし団子にも、お好み焼きにも マヨネーズ文化の最前線

奈良県にある野菜ダイニング「菜宴」では、からあげやハンバーグ、焼き野菜など自慢の料理に、店独自のマヨネーズを合わせます。

【野菜ダイニング菜宴 久保田耕基シェフ】「マヨネーズの原材料が卵とお酢と油ですけど、酸味によって油っこさがすっきりと切れますので、延々と食べ続けられますよね。魔法のような、すごい調味料だなと思っています」

さらに神戸の「MAYO×MAYO」というお店では、驚きの一品が登場しています。みたらし団子にマヨネーズをかけたメニューです。

取材した記者が実食すると「みたらしの甘さとマヨネーズのコクがすごく調和している」とコメント。

【MAYO×MAYO 横田真侑店長】「スイーツに合わせるなんて想像もついてなかったと思うんですけど、これから進化していく余地があるかな」

■「キユーピーどこで買えるの?」 海外でも知名度は圧倒的

取材班が日本を訪れている外国人観光客に話を聞くと、日本のマヨネーズの認知度の高さは想像以上です。

アメリカからの観光客は「ほとんどみんなキユーピーマヨ知ってるよ!地元のスーパーでいつでも買えるわ」と話します。

フランスからの観光客は、たこ焼きにマヨネーズをかけながら「ウマイ!」と一言。

台湾からの観光客は、お好み焼き店でマヨネーズを目にして「おいしい!マヨネーズおいしい!」と笑顔を見せました。

日本のマヨネーズを海外に輸出している貿易会社「JNグローバル」の尹重晧(ユンジュンホ)代表によると、韓国・モンゴル・アメリカ・カナダなど世界各国からの引き合いが多く、韓国からはわさびマヨネーズ約6000本(100ケース分)の注文が入ったということです。

尹代表によると、人気の背景にあるのは、世界的なサンドイッチやパンの需要の増加。

さらに、SNSなどで広がった「日本で食べたマヨネーズの味」を求める声だといいます。

■上海のスーパーでは“日本マヨ”が圧倒 アメリカでは”日本風”が誕生

中国・上海のスーパーを取材すると、陳列棚には日本のキユーピーマヨネーズがたくさん並んでいました。一方、中国国産のマヨネーズはわずか数種類のみ。

記者が中国のマヨネーズを試食すると「甘い。バターかマーガリンに近い」という味わいだったといいます。

そしてアメリカでは、日本のマヨネーズに影響を受けて作られた”日本風マヨネーズ”がことしの春に発売されました。

記者が試食したところ「ほとんど日本のマヨネーズと味は変わらないが、少し酸味がきいていて甘い感じがする」とのこと。日本のマヨネーズがアメリカ国内のメーカーにまで影響を与えるほどの存在感を示しているのです。

日本のマヨネーズを扱っている現地のスーパーでも、この人気は今後も続くと確信しているようです。

(Q.需要は今後も?)
【日本食スーパー「ダイノブ」 村本孝太店長】「上がるんじゃないかと思います。日本に興味がある方は、みんなご存じみたいなので」

■卵黄のコクが決め手 世界と”ひと味違う”理由

では、なぜ日本のマヨネーズはそれほど世界で支持されるのでしょうか。キユーピーの中村さんはその理由をこう説明します。

【キユーピーマーケティング本部 中村友美さん】「海外で一般的に流通してるマヨネーズは、卵の黄身と白身を使った全卵マヨネーズが多いのに対して、(キユーピーの商品は)卵黄をたっぷり使用することによって、深いコクとうま味、そして滑らかなクリーミーなことが、海外の皆さんにとっても非常に新鮮で、SNSとか口コミとか通じておいしさが広がったのかな」

かつて海外から日本にやってきたマヨネーズは、日本で進化を遂げて、世界中の人々を夢中にしています。

(関西テレビ「newsランナー」2026年8月7日放送)

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